2007年12月26日(水)
ひぇーひぃー、はぁーはぁー、ぜぇぜぃと、
もう、丸1日も歩いたと思いました。
心臓が、ぐんぐんぐん! と早鐘を打ち続け、怒って、動くの止める!
って言いそうなほど、疲れてしまいました。
しかし、時計を見れば、たったの1時間と5分です。
コーカバンに着きました。 ほっとしました。
そこの壁の向こうに、コーカバンの街があります。
そこの壁の所の、丸い部分が、入り口の門です。
コーカバンへの門は、この一つしかありません。
この風景を見ながら、一休み、心臓さんを休ませました。
大体、心臓さんは大変です。
僕が、生まれてから、今まで、一度も休暇をくれと言ったことありません。
ずっと、ずーーーっと、働き詰めです。
過激な労働の後、少しですが、休ませてやらないと、可哀そうです。
しばらく休んだあと、コーカバンの街中へ入って行きました。
窓際に白の漆喰があり、サナアの家々に、似てますね。
特に変哲のあるのある街ではありません。街を歩いていると、
2850mの山のてっぺんにあるとも思えません。
しかし、家が途切れた、合間から見える、景色は、
やはりてっぺんだ!
と思わせられます。
腹減ったので、レストラン探したものの、それらしき建物なし。
住民に聞いて見たら、ホテルでしか食べられないとのこと。
1軒探して入ったら、欧州から、団体さんが来るので、余分な
昼食は準備出来ない、と言われました。
かっく~ん!(がっかりの意味)
又、あの石段の坂を下りねばならないのに、飯食わんとなー、
と、歩いていると、もう一つホテルがありました。
チキンを頼んだら、1000リアルと言う。
「そりゃー、たけーべ!」、と言ったら、
チキンを半分にして、500リアルになりました。
1羽なんて食えんから、始めから、そう言えよ! と思いましたです。
しかし、このチキンと、ライスと、ジャガイモ、おいしかったです。
元気が、モリモリと出て来ました。
元気の出たところで、又、街中を散策。
入り口は、1箇所しかなく、敵が登って来そうな所は、このように、
壁が作ってありました。まぁ、そこまでしなくても、登れないと
思うけど、戦争の前提ですからねー。
そして、この後、同じ道を歩いて降りました。
登りより、ずっと楽ですが、調子に乗って、早足で歩くと、
膝にガクっと来るので、慎重に降りて来ました。
シバームから、サナアへ帰る人が少なく、ずいぶんダッバーブで
待ちましたが、検問所で止められることなく、サナアに戻りました。
あのパーミット、苦労して取得した、パーミット。
何の為にとったのか?
ま、しかし、苦労して来ただけの価値が、この双子都市にはありました。
自分の足で登ったので、余計に親しく感じます。