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テーマ:サウジアラビア生活(614)
カテゴリ:UAE
右となりのおばはんの肘に僕の席を狭められ、
左となりの、太っちょの、おっちゃんにも、僕の席を狭められ、 肩をすぼめて、「はぁー」、とため息をついておりました。 バハレーンから、ドバイへの飛行機であります。 席を乗っ取られた怒りからの、高揚気分が納まらず、眠くもなりません。 で、持参の週間新潮を取り出しました。 それを、肩をすぼめながら、小さく開いて、読み出したのでした。 そしたら、左となりのおっちゃんが、ひぇー、か、はぁー、か、ふぃー、か 忘れましたが、妙な声を出して、僕の週刊誌を覗き込もうとしておりました。 特に、女性の艶かしい肢体が、載っている訳でもありません。 写真など載ってない、漢字の多いページなのです。 「こりゃー、日本語か?」、と聞いて来ます。 「見リャー分かんベー! これがアラブ語に見えるか? ん~?」 席を若干、占領されている分、腹立ちを示すべく、このように言って やろうと思ったのですが、小心者の私めには、そんなこと言えません。 「えへへ、そうですねん。」 全く、どうして、そんな愛想笑いするのか、全く理解不能です。 (自分のことですが。) 彼は、「どっちから読むのだ?」、と聞いて来ました。 「あのな、これは上から、下に読むんじゃよ!」 と、教えてあげたら、「ひぇーーーー」、と驚いておりました。 アラビア語は、右から左なので、上から下ってのは、知らない人に とって、驚きでしょうねー! あまりに、驚いていたので、これも教えてあげました。 「あのな、ここはな、左から右に読めるんじゃよ!」 「ほぉーーーー」 よく、驚く奴です。心の底から、驚いていたように見えました。 まだ、何か質問したそうな顔してましたが、面倒臭いので、週刊誌に 目を釘付けにしました。そして、もう知らん振りしてました。 察するに、上から下へ書いたり、左から右へ、どうやったら書けるのか、 それを聞きたかったのでしょう。 確かに、アルファベットを、上から下に縦に書けと言っても、書けませんもの。 不思議に思うでしょうねー。 と言ったことで、日本語とは、何とも、素晴らしい文字でありますなー、 と実感した次第であります。 バハレーンから、ドバイ行き機内での、ひとこまでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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