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梅雨が明けると夏本番
だが、海水浴できる期間は意外に少ない。 原因はクラゲ 8月上旬から現れ始め、下旬には海で泳げなくなる。 カツオノエボシなど、人命を奪うクラゲもいる。 カツオノエボシの一種 これらのクラゲの毒は強く、アレルギー性のショックを引き起こすからだ。 さて、「クラゲ刺されには酢がよい」という考えがけっこう広まっているようだ。 しかし、これは非常に危険な考え方でもある。 アルカリ性食品の酢は、クラゲの刺胞(毒針のようなもの)を「ある程度」不活化させる。 しかし、一部のクラゲ(カツオノエボシを含む)では、逆に、酢によって刺胞が活性化するので、毒の回りが速くなるだろう。 カツオノエボシは数メートル先から人を刺すので、刺されたクラゲの種類を特定するのは困難だ。 毒を不活化させるか、逆に活性化させてしまうか? 「クラゲ刺されに酢」は非科学的とまではいえないまでも、あまり有効とはいえない。 ではどうすればよいか? 結論から言うと、クラゲ刺されに対応するには2つのものを用意しておくとよい。 1)急冷パック(スポーツ用打撲のもの) 2)ステロイド軟こう(医薬品) もしもクラゲに刺されてしまったら、ステロイド軟こうを塗り、アレルギー性のショックが起こるのを防ぐ。さらに患部を冷却し、血管を収縮させ(血行を悪くさせ)、毒が回るのをなるべく遅らせつつ、医師の診療を受ける。 これだけやれば、痛い思いはしても、命を落とすことはないだろう。 【注意するべき点】 基本はとにかく冷やすこと! クラゲに刺されたときの根本的解決策は「病院」である。 その病院に行くまでに、いかに毒の回りを鈍らせるか、これにかかっていると言っても過言ではない。 とにかく冷やすことが大切だ。 そのためには、スポーツ打撲を想定した急冷パックでなければ意味がない。 急冷パックはカイロ程度の大きさで、冷却力が強く、さらに冷却力が1時間以上持続する。 クラゲに刺されるときは、何ヶ所かいっぺんに刺されることがあるので、数個持っているとよいだろう。 (代用品) △氷・・・冷却力はあるが、重く持ち運びにくい、使う前に溶けてしまう。 ×熱さましシート(ゲル)の類い・・・冷却力が弱すぎるため効果なし ×冷却スプレー・・・一時的にかなり冷却するが効果が持続しない ステロイド軟こうは強力なほうがよい(医薬品が望ましい) クラゲの種類によっては、かなり強烈な毒を持つものがいる。 医薬品扱いのステロイド軟こうは、薬店では売っておらず、薬局でも置いてあることが少ない。 虫刺され用の軟こうにもステロイドが含まれているものがあるが、医薬部外品だけに弱い。 医薬品ステロイドの代用としてたっぷり使えば、多少の効果はあるかもしれないが・・・ ※ステロイドは安易に常用すべきではないが、緊急時に使うのであれば強力でも問題はない。 腫れや痛みが引いたと思っても必ず医師の診察を! クラゲの種類によっては数時間後~1日後に毒が効いてくるタイプのものもある。 腫れや痛みが引いたからといって放置せず、必ず医師の診察を受けることが大切。 沖縄以南にはハブクラゲというカツオノエボシの近親がいる。 しかし、クラゲ対策さえしっかりしていれば、海は9~10月まで快適に泳げるそうだ。 夏の観光客が減ってのんびりした常夏の海・・・行ってみたいものである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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