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まず最初に・・・
筆者はMACとWindowsを仕事やプライベートで両方とも使っている。 MACはとても使いやすい、使用感がWinよりもよい部分もたくさんある。 ただ、このMACのCMは誇大広告のそしりを逃れないだろう。 新CMは知る人ぞ知る人気コンビのラーメンズの2人が出演 「(Windowsと違って)MACではウイルスを心配しなくてよい」 という内容である。 いやいや、私が使っているMACにはウイルス対策ソフトがインストールされているし、それは少なくとも10年前からそうだった。 ウイルスの心配がないとは、ウイルス対策ソフトが必要ないと言い切れるレベルなら言ってよい。 しかし、MACを狙うウイルスはOS8.xのころからいたし、最新のOS Xを攻撃するウイルスの存在も確認されている。 このCMを見た、本当の初心者がまるっきりこの誇張を信じてしまっても責任がとれるのか!? もっとも、普通の人なら、おなじコンピューター、同じインターネットを楽しむのに、MACだけウイルス感染をしないというのは、どうにも不思議で仕方ないところであろう。 実際は、先述したようにウイルス感染を「しにくい」だけである。 理由は単純。 大多数のウイルス作成者は愉快犯。 パソコンの世界で圧倒的少数派であるMACを攻撃したとしても、ほとんど騒がれない。 このウイルス編CMは、総合的に見てにWindowsに劣っているとはいいきれないMACが、なぜ、圧倒的に少数派になってしまったのか? そのような疑問を抱かせ、最初はこれほどまでに大きくなかった2つのOSの差が約10数年かけて、これほどまでに広がってしまった最大の原因である MACは少数派 ↓ ソフトも少数で選択肢が限られる ↓ MACユーザーが減る ↓ ますますソフトが減る という、MAC離れスパイラルにあっさり気がつくだろう。 インターネットに使いたいと買ってもWinとMACは使用感にそう差がないだろう。 ところが、年賀状を書こうと、年末コンビニなどで必ずみかける500~980円の年賀状ソフト付き本。これがMAC対応のものはまずない。 インターネットにしてもHPの閲覧はできる。 ではネットゲームは?これもMAC対応のものは極めて少ない。 戦国無双などKOEI系、ファイナルファンタジーなどスクエニ系、その他有名ゲームはほとんどMACに対応していない。 圧倒的多数派である、Winに対応していないソフトはMAC OS附属のソフト以外はないといっていい。 要するに、フツーの人が家庭でコンピューターを楽しもうと思ったらMACは不利なのである。 だから、パソコン初心者の人がWinとMACの購入を迷っていたら、MACの良さを説明できても、この点に触れないわけにはいかない。 すると(価格のメリットも含めて)まず100%Winを選択する結果になってきた。 例外的に、会社でWinを使用できる環境がある人がセカンド機としてMACを買うことはあったが・・ 私がMACを使い続けるのには、それなりに理由がある。 (一部のマイクロソフト教者に不条理な攻撃をうけそうなので、明記しない) ただ、このウイルス編CMはさすがに誇大広告であるし、PCを日常的に使う人なら、多少の疑問や反感を覚えるだろう。 MACがウイルスに感染しにくいことをアップル社がWinに対するアドバンテージとしてあまりにも強調するのであれば・・・ Winによって利益を得ている人が、MACを攻撃できる厄介なウイルスを作って攻撃を仕掛けてくるのでは?と自分の愛機MACを見ながら小さい杞憂をしてみたりする。 こんな騙しCMではなく、MACの本当のアドバンテージを打ち出したCMをすればよい。 MACにはそれだけのものがあるのだから。 こんなCMのお陰で、これからも続くであろう、私のPC生活の中で(アップル社の過渡的ファッション戦略などで)ただでさえ縮小を余儀なくされた、MACの部分がさらに縮小されないことを祈るとともに、もっと、誠実でMACの真のよさを伝えてくれるCMをのぞむ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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