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2022.10.15
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カテゴリ:極真空手
​​​​​ 午後、誰もいない道場で自主稽古をする。毎日の日課である。そして、指導に出る。
 空手歴。18才で入門し、今、72才だから54年目になる。私の弟子達もそれぞれ
個性豊かに成長し、先生・師範となった。若手も順調に育ってきている。
 私は自分で気付かない内に、自分自身も成長したと思い込んでしまっていた事が、とん
でもない錯覚だと思い知った。それは、大山総裁が唯一皆の前でやった、転掌という型を、
私は今日やってみた。昨日も、一昨日もやった。そして、やればやる程、私の空手が我が
師である大山総裁の足元にも及ばない事を痛感させられた。
 転掌という型は唯一、最初から最後まで正面を向いたままで行う。大山総裁の転掌は、
気迫、信念、風格、気品、そして、他を寄せ付けない孤高の気高さ。見た人達を圧倒する。
私の拙い文章力では
表現出来ないものが秘められている。私にはそう見えた。見れば見る
程引き付けられた。
72才の私の行くべき道を、指し示してくれたように思った。
 一つの型でも、単に見ただけで終わるか、その人間の空手に対する見方、考え方次第
で、永遠に輝くダイヤモンドの様にも見えるのである。
 大山総裁の転掌は、私にとって空手修行の厳しさ素晴らしさを教えてくれた。本当の師
とはこういうものだと、改めて教えられた。





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最終更新日  2022.10.15 10:53:20



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