憧れの北岳の花(3)~2020シーズンは入山できません
日本第二の高峰3,193mの北岳の、3000m辺りに咲く高山植物です。厳しい環境下で、毎年可憐な花を咲かせます。イブキジャコウソウ:伊吹麝香草 シソ科比較的涼しい環境を好む植物で、基本は高山植物ですが、緯度により高山帯から海岸線まで広く分布します 。タカネヤハズハハコ:高嶺矢筈母子 キク科姿がウスユキソウに似ていることから、別名タカネウスユキソウとも呼ばれますが、ウスユキソウ属ではなく、別グループのヤマハハコ属です。 ハクサンイチゲ:白山一花 キンポウゲ科日本アルプスのお花畑を構成する代表的な高山植物のひとつ。茎の途中にえりまきのような柄のない葉がつき,そこから数本の花柄が伸びて花をつけます。ハハコヨモギ:母子蓬 キク科南アルプスと中央アルプスの高山帯の岩場や草地に生えますが、北岳は花数が多くつきます。シコタンソウ:色丹草 ユキノシタ科山の岩礫地にへばりつくように生え、白く可憐な花を咲かせます。ミヤママンネングサ:深山万年草 ベンケイソウ科7月から8月、明るく鮮やかな黄色の花を咲かせます。花びらは細く、花の形は星形です。イワギキョウ:岩桔梗 キキョウ科チシマギキョウによく似ていますが、上を向いて咲いているのがイワギキョウ、横向きがチシマギキョウ です。北岳バットレス:日本山岳会初代会長の小島烏水(こじまうすい)によって命名されました。古くから登られてきたアルパイン・クライミングのクラシックルートです。迫力に圧倒されます。北岳の固有種の多くはレッドリストに指定されています。聖なる山の主たちに敬意を払い、手を触れぬようにしたいものです。