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2009年10月17日
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カテゴリ:竹之上 次男
 『スーパージョッキーズトライアル(SJT)2009』が無事終了。

 参戦メンバー中最年長、53歳の大ベテラン、5862勝を挙げる的場文男騎手が、園田競馬場で行われた第2ステージで2連勝。

 文句なく、地方競馬代表騎手として、12月5、6日に阪神競馬場で行われる『ワールドスーパージョッキーズシリーズ(WSJS)』に駒を進めることになりました。

 シリーズ第3戦の『シルバーサドル賞』(1400m)では、好位のインコースでじっと待機。

 直線は外に出すと、逃げる地元の木村騎手をキッチリと捉えきります。


※ここで、?を感じた方もいらっしゃるのでは。

 そうです、参戦予定だった岡部誠騎手(名古屋)が、前々日に落馬負傷して、13位だった木村騎手が繰り上がりで参戦できていたのです。 


 この時点で総合ポイントでは1ポイント差で2位タイ。

 トップは第1戦『シルバースパー賞』(船橋競馬場1000m)を勝っていた今野騎手(川崎)。

 第2戦目の『シルバーホイップ賞』(船橋1600m)を勝った吉原騎手(金沢)が、的場騎手と並んでの2位。

 上位混戦で、地方代表の座は、最終第4戦目までもつれ込むことになりました。


 迎えた『シルバーブーツ賞』(1700m)は、大事な大事な最終戦。

 向正面からスタートする園田1700mは、発馬がカギ。

 スタート地点から3コーナーまでの距離が短く、良いポジションを取るために、どの騎手も必死。

 ポンと好スタートを切ったのは山口勲騎手(佐賀)のゲイリーマイハート。

 しかし、的場文男騎手が騎乗するアザレアボーイも好スタートを決め、並びかけます。

 「山口さんが良いスタートを切ったんですけど、こっちも良いスタートだったので、馬の行きたい気持ちを抑えるよりはと思って、ハナに行きました」

 と振り返る的場騎手。

 山口騎手のことを、山口さんって言うのがいいじゃないですか。

 年齢、キャリアからは、山口くんって言ってもおかしくないのに、あえて山口さんって言うのが的場さんらしいところですね。


 ペースは落ち着き、先行馬にとっては、願ってもない展開になって行きます。

 そうなると、後方に位置する馬は早めに差を詰めにかからなくてはなりません。

 向正面に入って、ペースが上がって行きます。

 このとき、ポイントトップの今野騎手が3番手から詰め寄りますが、ムチが入るも騎乗馬イエロープリマの反応が良くありません。

 ズルズル後退してしまいます。

 2位タイの吉原騎手のビービーフェイクも、好位を進みながら、伸びを欠いている状況。

 俄然有利になった的場騎手は、先頭をキープしたまま最後の直線に入ります。

 外から1番人気のサンライトハーバー(村上騎手)が迫ってきます。

 しかし、直線半ばでは脚色が同じになり、どうやら振り切った模様。

 ところが、今度は内から1頭忍び寄って来ます。

 スタートで出遅れがありながら、道中終始インコースを進み、じっくりと脚を溜めていた五十嵐騎手のジートップキセキです。

 勢いは明らかにこちら、内をすうくようにして詰め寄ります。

 最後は馬体が合う両馬。

 しかし、的場騎手がクビ差、凌ぎ切ってゴールします。

 園田で行われた第2ステージを2連勝、気持良く地方競馬代表騎手の座を射止めました。

 「最後は何かに差されるんじゃないかと必死で追いました。もう一杯だったんですけど、馬がよく頑張ってくれました。馬に感謝です」

 いえいえ、的場騎手のあの迫力あるフォームから繰り出される剛腕が勝利に導いたんですよ。

 さぁ、いよいよ世界の舞台が待っています。

 阪神競馬場で大暴れしてくださいよ。

 「この年で、こんな夢のような舞台に立てるなんて、本当にありがとうございます。厩舎スタッフや、兵庫県競馬組合の皆さんに対し、感謝の気持ちでいっぱいです。地方代表として頑張ります。きょうは皆さんご声援ありがとうございました!」

 と深々と頭を下げる的場文雄騎手。

 なんと低姿勢な大ベテランでしょう。こっちが恐縮しちゃいますよ。

 そんな的場騎手を、阪神競馬場でしっかり応援しますよ!

 皆さんも、地方競馬代表の的場騎手に、熱い声援をよろしくお願いします。


 最後にお詫び。

 『ゴールデンブーツ賞』の実況中、吉原騎手を、誤って吉村騎手って言ってしまいました。

 吉村騎手は園田のジョッキーです。

 吉原騎手、本当にすみませんでした。

 ちなみに、福山で実況中に、野田誠騎手を野田学騎手と言ってしまったこともあります。

 野田学は、兵庫の調教師です。

 乗るわけないのに言ってしまった。

 重ねて、お詫びいたします。  


 とにもかくにも、『WSJS』が楽しみになってきました。

〓Weeklyトピックス〓

★春の雪辱、キヨミラクルが圧勝!~コウノトリ賞~

 10月14日(水)、園田競馬場で3歳限定のハンデ重賞『コウノトリ賞』が行われました。

 春は『菊水賞』、『兵庫ダービー』ともに2着に敗れ無冠に終わったキヨミラクル(牡3・森澤憲厩舎)が、常に後塵を拝してきたカラテチョップに6馬身差をつけて圧勝。初タイトルを勝ち取りました。


 「先生からも指示があったのと、これで負ければ悔いはないという考えで、思いきって行きました」

 という、奇襲とも思える逃げの手を打ってきたキヨミラクルと松平騎手。

 2番手には、二冠馬カラテチョップ。

 宿敵が睨みをきかせる中、前には一頭も馬を置かずに、ただひたすらゴールを目指します。

 2、3馬身あったリードが、2週目の向正面では1/2馬身差まで詰まります。

 3コーナーでは、王者がいよいよ獲物を捕まえるように襲いかかってきます。

 実はキヨミラクルは、勝負どころで、いつももたれるような癖を出し、反応を鈍らせてしまいます。

 ところが、この日はキヨミラクルはいつものキヨミラクルではありませんでした。

 松平騎手が、肩ムチを入れると素早く反応。

 並びかけてきたカラテチョップをすーっと突き放します。

 慌てたのはカラテチョップの下原騎手。

 懸命に追いだしますが、その差が詰まりません。

 春は常に先手を奪って、追撃を封じ込めてきたはずの相手が、みるみる遠く離れて行きます。

 こうなるとあとは突き放す一方、結局6馬身差を付けて、春の雪辱を果たし、初の重賞タイトルを手にしました。

 「真面目に走れば、こんなに強い馬なんですが、これまで、ぼくが下手に乗って、力を発揮させてやれなかったのが悔しくてしょうがなかったんです」

 勝って反省の弁を述べる松平騎手。

 それが松平騎手らしいところもあるんです。

 ゴール後、2コーナー辺りで、立ち上がるようにして、ウイニングポーズをとる松平騎手。

 「厩舎のスタッフがあそこにいたんで、嬉しくて思わずやってしまいました」

 そうです、松平騎手が、あんな派手なアクションを起こすことは珍しいんです。

 「何度負けても、乗せてくれたオーナー、先生に感謝しています」

 脚質転換で、新味を見出したキヨミラクル。

 今後、古馬の重賞戦線、他場遠征など、明るい展望が開けてきました。

 どうぞご注目ください。


 なお、2着に敗れたカラテチョップは、休み明け+12キロの馬体。

 完敗も、まだ本調子とは言い切れません。

 これを叩いて、他場への遠征プランもあるようですので、第二のチャンストウライを目指して、羽ばたいていってもらいたいものです。

★山田雄大騎手、待ちに待った初勝利!

 今年デビューの新人騎手は3名。

 その中で、唯一未勝利でいた山田雄大(ゆうた)騎手に、待望の初勝利の瞬間が訪れました。

 
 10月15日(木)、全国のトップジョッキーが集いし当日、第3レースでローズドサハラに騎乗した山田騎手(19歳・黒田厩舎)は、スタート良く飛び出し、果敢にハナに立ちます。

 隊列が決まり、ペースが落ち着いたとき、2番手以下には5馬身ほどの差ができてしまいます。

 少しペースが速いのでは?

 「後ろを見たとき、あれ行き過ぎたかなと思いました」

 ペースを作るってのは、難しいものなんでしょうね。

 「でも、先輩方から、(2kgの)減量があるから、結構飛ばしても粘れるものだと聞いていたので、それを信じて逃げていました」

 後続が徐々に接近して、3コーナーではベテラン川原騎手が迫ります。

 「川原さんが来たとき、正直終わったと思いました」

 誠に失礼ながら、ぼくもそう思って実況してました、ごめん。

 ところが、手応えに違いが表れます。

 懸命に追う川原騎手に対して、山田騎手は余裕のある手応え。

 あれこれはひょっとして?とそのあたりで思いながらの実況。

 その後ろの馬たちも、もたついているような状況。

 いよいよもって初勝利が目の前に。

 山田騎手もそれを感じて、必死に粘る。

 追う川原騎手も必死。

 そこに、岩手の村上騎手も加わっての追撃。

 それでも、3/4馬身差粘り通して、70戦目にして念願の初勝利を得たのでした。

 「ゴールのときは必死で、確信はできませんでした」

 そらそうでしょう。3500勝以上している、あの川原騎手が相手ですもんね。

 この山田騎手は、先日田中範雄厩舎から、黒田厩舎に移籍したばかり。

 心機一転しての初勝利は、嬉しいことでしょう。

 今回逃げ切った山田騎手ですが、実は後方から一気のお追い込みで勝利したいというの願望があるそうです。

 それを実現してくれそうな馬が、黒田厩舎にはいるんです。

 ホシエコー(牡8)という馬で、追い込み一手の脚質。

 「ぼくの夢を叶えてくれる馬です」

 そんなたいそうに言わなくてもと思うんですが、夢はひとつひとつ叶えていってもらいましょう。

 

 名古屋JBCまで、あと17日。

 レースには関係ないんですが、ちょっとした裏情報を耳にしました。

 驚きとともに納得。

 当日のお楽しみに。

 園田競馬場では、当日JBCクラシック&スプリントの予想検討会を行います。

 場内音声を用いてのイベントですので、場外発売所でもお聞きいただけます。

 どうぞお楽しみに。

 





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最終更新日  2009年10月17日 17時55分34秒
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