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カテゴリ:古谷 剛彦
3週連続、大井と川崎とのコラボ企画「スクランブルナイト」が昨日で終了しました。ホッカイドウ競馬的に言えば、これがなかったら売り上げはどうなっちゃってたかなぁ…と思うぐらい、南関東サマサマの数字でした。
後半3Rの発売で、徐々に売り上げが伸びていくのは自明の理ですが、メインの上がり方が今までよりもビックリするぐらいのものが何レースかあり、後半3Rで1日の売得金額の半分を売ってしまいます。特に、メインは確実に3000万円を超える発売金額となりますから、ただメインのみを広域場外発売している時との比較でも売れています(大体2000万円台ですから)。 「スクランブルナイト」と謳っている宣伝効果もあるでしょうし、南関東の専門紙、日刊紙に馬柱が掲載されている今のホッカイドウ競馬の状況から、定着してきたこともあるのかなぁと感じます。 もちろん、来週以降も同じように発売金額を伸ばしていかなければいけないし、来週はグランダムジャパン対象レース「ノースクイーンC」と、2歳牝馬三冠路線の第2弾「フローラルC」という牝馬重賞が2つに、エーデルワイス賞トライアルも加わり、重要なレースが3日連続でメイン競走に組まれています。来週以降のホッカイドウ競馬にも、ぜひご注目頂きたいと思います。 さて、先週はラスワロフスキーがJRA札幌に挑戦し、見事勝利を収めました。 「少し物見をして気合をつけてハナへ行ったけど、その後は楽。スピードが違いましたし、また直線で伸びる手応えもありました」 と山口竜騎手。リリーCの覇者として、意地も見せてくれました。この後はエーデルワイス賞へ向かう予定です。今週も明日の札幌で多数のホッカイドウ競馬勢が参戦します。土曜4Rは、ホッカイドウ競馬勢で順番を付けるとしたら ◎デスティニーホープ ○キャニオンシンザン ▲コーリンハッピー △フロレアル △ソワール という順でしょうか。デスティニーホープは、前走後、浦河の内田ステーブルに下げて調整されてから入厩してきましたが、 「今朝の追い切りも引っ張り切りで、今まででは一番の時計が出ました。坂路効果が見られ、馬がパワーアップしています。芝も経験しましたし、函館より輸送距離も短くなる分、テンションが上がるタイプだけに好材料ですし、楽しみですね」 と田中淳師。元々芝向きという評価でしたし、トップモデルを育成した内田ステーブルがそれに近いぐらいの今回の動きと評価しています。勝ち負けは十分可能だと思います。 そして、キャニオンシンザンはキャリア1戦ですが、初戦が出負けし、後方からの競馬となりましたが、馬群を割って差し切る競馬。時計は平凡でしたが、中味の濃い勝ち方を見せました。 「お母さんが僕が乗ってラベンダー賞で2着して札幌3歳Sに挑戦した馬でしたが、この馬も背中や跳びが柔らかく、芝は合いそうな印象を受けます。BTCで芝の経験もしていて、走りも良いそうですし、後は輸送や初コースで悪さをしなければ、一発あっても不思議ないと思います」 と米川昇師。桑村騎手も期待していましたよ。 コーリンハッピーは、リリーCでラスワロフスキーの3着に追い込んできた馬。 「キャリアは積んでいるけど、大事に使ってきた馬ですし、状態は良いですよ。芝は合うと思っているし、輸送で馬体が減るタイプでもないだけに、大崩れはないと思います」 と田中正師。デスティニーホープとの併せ馬となった最終追い切りは、手応えで劣ったものの、キャリアは豊富なだけにパドックで堂々と歩く姿が想像できます。 フロレアルは、元々芝向きの小柄な馬体で、ラベンダー賞で5着とデスティニーホープに先着しています。 「ラベンダー賞で改めて芝が合うと感じましたし、地元を叩いてこの芝1200mというのは当初からの予定通り。馬体もうまいこと減らずに調整できましたし、函館より輸送が楽な今回は、万全の状態でいけると思いますよ」 と角川師もコメントしてました。 ソワールは、1000mでも掛かるぐらいの気性、スピードを持っており、スウェプトオーヴァーボード産駒で芝も合うフットワークをしています。個人的には期待しています。 「前走後、ソエが出ましたが、追い切りの動きを見ると大丈夫。ただ、気性面での課題もあって輸送が心配だし、最後は頭を上げて伸びを欠くタイプだけに、環境の変化に対応できるかが鍵ですね」 と原師の話でした。 オーゴンヒリツは、前哨戦でソワールを差し切っていますが、 「瞬発力があるし、勝負根性は持っている馬で、芝に関してはやってみないとわかりませんが、状態の良さで頑張って欲しいですね」 と若松師。イーグルカフェ産駒は芝での実績が乏しいだけに、評価は難しいところですが、デキの良さは佐々木国騎手も強調されていましたよ。 センノデバギヤは、血統面や走法から芝はきついかなと感じますし、ミラノボヴィッチは強行軍となりますし、ブリンカー着用馬で輸送が心配です。 未勝利を逃げ切った馬たちばかりのJRA勢には、正直負けて欲しくないところですが、健闘を祈りたいと思います。 また、19日(日)は盛岡のジュニアグランプリにも2頭が参戦。このレースはホッカイドウ競馬勢が強いレースでもあり、個人的にはスクランブルエッグに期待を抱いています。こちらもぜひ、ご注目を! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年09月17日 13時01分00秒
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