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今朝の日本経済新聞朝刊に、 「ゲーセンで健やかな毎日」 …というタイトルの小さな記事が載っておりました。
題材となっている場所は、亀有。舞台は勿論、タイトルにあるゲーセン、ゲームセンターです。 曰く、バスで20分かけて、このゲーセンにおばあちゃんがやってくると。畳敷の縁台が用意されており、お茶は無料。集まったおばあちゃんたちの仲間と、お茶をすすりながら話に花を咲かせ、その傍らでゲームに興じるんだそうです。 要するに、ここに来れば仲間が集まる。そして話題にも、遊ぶツールにも事欠かない。お年寄りにとっては本当にゆったりと流れる時間を、楽しく過ごすことが出来ると言うことでしょう。そしてそのためには、時間を費やすことも、お金を費やすことも、それがゲーセンというお年寄りには似つかわしくないイメージの場所であることも、全くいとわないと。そういうことなんだと思います。 実は、よく似た話題を別の機会にも目にしたことがあります。そちらの話題は浅草のゲームセンターで、何と茨城から週に何回か、2時間かけて通ってくれる人もいるとか。 局地的な話であれば、単なる地域の話題で終わるわけですが、この話はそうじゃない。ゲーセン業界ではこうした取り組みを着実に広げて収益源にしていると、それらの記事は語っておりました。
少子高齢化自体はもう長らく叫ばれているところで、いまとこれから頭数が多くなるのは、間違いなくお年寄り。更に言えば、お金を持っているのも、高度成長時代に蓄財しているお年寄り。加えて彼らには、溢れんばかりの自由時間がというものがあります。 でも、私たち携わる広義の「レジャー業界」の中でそういう取り組みが実を結びつつあるという話を聞けば、見過ごすわけにはいかないでしょう。
翻って、我らが公営競技業界を見てみて下さい。 一番お金を持っていなくて、時間的にも仕事も遊びも忙しく最も余裕がなく、そもそも頭数として(地方に行けば一層)少ない、世間で言うところの若者をターゲットにして一生懸命呼び込もうとしています。恐らく、情報通信やソフトウェアを中心とし、あるいは利用した、最先端のビジネスを手本にしているものでしょう。 成功すれば、先に繋がる大きな鉱脈になることは間違いない。しかし、その営業には手間も時間も金もかかって、直接的に得るものは本当に少ない。何しろ、お金を持っていないうえに、世情に鑑みれば将来への不安感が先に立つ世代ですから。 その方向性で攻めているうちに、結局人は集まらず、今やっている商売が寂れてしまってはねぇ~元も子もないんですけど……。
これに加えて、私がいつも申し上げていること。すなわち、 このとき、この場所にあることの意義。そして価値。 このことが密接に絡んでくるような気がします。 商売のやり方に、「絶対正しいこと」などありはしません。しかし、世の中の様々な話題を元に、我が身を振り返るというのも、悪くないことなんじゃないかと。 そんな様々なことを考えると、先のゲームセンターの話は、一つのヒントになり得るのではないかと思い、今週の話題としました。
最終更新日
2011年03月01日 19時14分19秒
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