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カテゴリ:奥村 武
奥村
遅くなってすみません。 さて実は私10月にフランスの競馬場巡りをしてきましたのでそのご報告を。 まずは競馬の前にフランス調教馬の拠点となるシャンティイ調教場を訪れました。 ここがオルフェーヴルが最終追い切りを行った事で有名なエーグル調教場。 エーグルとはフランス語でイーグルのこと。 つまり猛禽のワシです。 因みにシャンティイ調教場の話しになると良く耳にする4000m近い坂路コースはリオンの坂と呼ばれています。 このリオンという言葉はライオンの事だそうです。 それにしても広いですよね。 だだっ広い原っぱに小さな目印が置いてあるだけ。 こんなところ馬に乗って走ったら気持ちいいだろうな。 そしてこれがキズナが最終追い切りを行った(多分・・・)直線のコース。 これまたスケールの大きいこと。 どのコースにも言えることですが、自然の丘を利用したコースは本当にタフです。 馬も強くなりますよね。 そして最初に訪れた競馬場はコンピエーニュ競馬場。 とっても小さな競馬場ですが、見て下さいこの直線。 多分700m位はあると思われます。 しかも直線の入り口からゴールまでずっと上り坂。 恐ろしくタフなコースです。 ゴールしてすぐに急な1コーナーがあるんですけど、何てことはないみんなゴール過ぎて追うのをやめたら50mくらいでぱったり止まります。 こんな田舎の小さな競馬場ですが騎乗しているのはスミヨン、ルメール、クラストゥス、ジャルネ、ギュイヨンとトップクラスばかり。 この日は平日にもかかわらずペリエがいないくらいでみんな参戦。 非常に厳しいレースが展開されていました。 因みにスミヨン騎手は平地の他に障害競走やけいが速歩競走にも毎年参戦しています。 そして翌日にはパリで最も美しいといわれるサンクルー競馬場へ。 ここで初めて気付いた事が。 サンクルーのパドック左回りだ。 ヨーロッパはみんな右回りだとばかり思っていました。 思い起こせばコンピエーニュは馬場が左回りでパドックも左回り。 サンクルーも同様。 ロンシャンは馬場が右回りだからパドックも右回りなのか?? 誰か知っている人がいたら教えて下さい! そしてこの日のサンクルーでは純血アラブの競走がいくつか行われておりその競走にもスミヨンやらペリエやら超スーパースターが騎乗。 カタールの王族の楽しみですからそりゃあ乗りますよね。 賞金だって高いのです。 そしてその日はダブルヘッダー。 昼間は平地、夜はなんと はい、速歩競馬です。 日本ではもう行われていない速歩競馬。 速歩競馬ですから走ったらダメです。 でもお馬さんですから隣のお馬さんが走ってしまうと、我慢しててもつられて走り出してしまいます。 失格です。 これはなかなか奥の深い競走でしたね。 普通の競馬のように騎手が騎乗して行う騎乗速歩と、馬車を引くけいが速歩の2種類を行っていました。 騎乗速歩は最後の直線で騎手がぎっちり手綱を押さえ込んだまま、普通の競馬と同様にムチでお馬さんを叱咤激励します。 この矛盾が馬に乗る者としては極めて恐ろしいと感じます。 つまり乗馬の基本である扶助の一致がなされていないのですから。 この競技は絶対にお馬さんの精神状態を壊しますね。 恐ろしい・・・ この速歩専門のヴァンセンヌ競馬場はパリ近郊やヨーロッパ各地の優雅なセレブの遊び場とはひと味違った雰囲気です。 一言で言えばギャンブル場といった趣ですね。 平地の競馬は貴族の遊び。 速歩競馬は庶民の遊びといったところでしょうか。 かといって危険な空気や近寄りがたい雰囲気とは違います。 若い女の人同士のグループや子供連れ、おじいちゃんとおばあちゃん。 みんなが楽しむ競馬場です。 そしていよいよフランスナンバーワンのロンシャン競馬場に。 いつもテレビで見ている場所です。 そしてこの幅員! 向こう正面にはエッフェル塔も見えており、1コーナーには有名な風車。 まさに憧れの場所です。 この日は重賞競走が複数行われ、シリュスデゼーグルも出走。 そして圧勝。 帰ってくるお馬さんとジョッキーのウイニングランに場内からはなんと拍手喝采。 どの場面を切り取ってみても絵になる競馬場ですね。 ここからは自慢ですから読まなくて良いです。 普段馬券を買うことが出来ない私。 地方競馬は時々勝負していますが、外国に来ると俄然やる気が出てきます。 もともと競馬も馬券も大好きだった者ですから、血が騒ぐというヤツでしょう。 今回のこの4競馬場、ほぼ全てのレースに参加してなんと400ユーロもプラスでした!! そして4競馬場全て各競馬場ごとの収支でもプラス。 競馬続けてきて本当に良かった(涙) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013年12月24日 05時02分45秒
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