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2014年10月20日
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カテゴリ:大川 充夫
ミツオーです。ネットがつながりにくい…。

さて、みなさま、競走馬の最多連勝記録をご存知でしょうか?

ハッキリ申しまして、わたくし、こういう数字を即答できません(恥)。
ので、たった今調べた数字を書くわけですが、

世界記録 56連勝 カマレロ(プエルトリコ 1953~55年)
日本記録 29連勝 ドージマファイター(足利 1996~2000年)

というのが、サラブレッド系競走馬の連勝記録なんだそうです。
ふうん。インターネットって便利だなあ。こういうのを知りたければ、ちょちょいと検索すれば、それなりの答がもらえるんだもんなあ。こんなツールに頼ってたら、なんだか、人間、どんどんバカになっていくような気がする(←「人間が」ではなく「自分が」だろう)。

それはともかく。

ドージマファイター、懐かしい…(遠い目)。
わたしは当時、栃木県で競馬の実況をしておりまして、したがってこの馬の走る姿を、何度も何度も目撃しておるのでした。…あんまりちゃんと覚えていないんですけど(恥)。


これほどの連勝記録を残すのは、当然のことながら、中央競馬に所属していたのでは、無理。未勝利馬でも4つ勝てば最上級、その後は重賞ウイナーたちと対戦せねばならん、という条件では、10連勝をするのも難しいでしょう。

ミもフタもない言い方をしてしまえば、ドージマファイターがこれほどの数字を残せたのは、「勝っても勝っても(なかなか)クラスが上がらない」ルールによるところが大きいのです。自身、体調や脚元不安と戦いつつ、長期にわたって休養することが複数回あったことで、勝ち続けて上がったクラスがまた下がる、ということも繰り返しています。

それでも、徐々にクラスを上げて、一旦はA級でも勝利していますし、中央から栃木へ移籍して29戦負け無し、連勝中のまま引退した、その偉業がとてつもないものであることは間違いなく、記録そのものが色あせることはないと、わたしは信じています。あえて上のようなことに言及したのは、「そういう条件でもないと、これほどの連勝はできない」ということを確認しておきたかったからです。


言い換えれば、地方競馬では、そうした偉大な記録がうまれる余地がある。…いや、あった。
現在でも、中央にくらべて昇級スピードがゆるやかではありますが、その昔ほど、下級クラスに居続けることはなくなってきました。ドージマファイターのように、20連勝してもまだB級、ということは、さすがに現在はあり得ないのでは。


そんな地方競馬において、今また、勝ち続け、連勝記録というものを意識しはじめた馬があります。

金沢・佐藤茂厩舎所属のナンディンです。

  • ナンディン20141012.jpg


  • ナンディンは、2010年生まれの4歳牡馬。
    中央デビュー(そのデビューは遅く、3歳夏)で3戦未勝利。のち、金沢へ移籍しました。

    金沢での初戦は今年の春で、2着。
    2戦目から、その快進撃が始まりました。

    先日、10月12日のレースに勝って、12連勝達成。この「12連勝」という数字は、金沢競馬としては意味のある数字です。
    まず、ジャングルスマイルが中央から金沢へ移籍したのちに12連勝を記録しており、その数字にならんだことになります。
    そして、「金沢の連勝記録っていくつですか?」という問いに、とっさにさかのぼれる範囲としてあがる記録が、

    13連勝 (サリュウスキー 1991~92年、リワードサンダー 1986~87年)

    でして、その数字には、あと1つとせまりました。
    陣営としては、絶対にあと1つ勝って13連勝、ぜひともあと2つ勝って14連勝を達成したい、そういうところまで来ました。

    管理する佐藤茂調教師にお話をうかがうと、

    「使いつつ、だんだん強くなってきました。オーナーさんとしては、14連勝は達成したいという強い思いはあります。連勝を意識したのは、10連勝したときくらいからです。非常に馬体の立派な馬ですし、血統からも、距離は延びたほうがいいと思っていました。1400~1500メートルのレースでは、この馬にとっては、忙しいな、と思っていたので、先日1700メートルのレースを走れたのは、ようやく、という感じでした」

    馬体重が570キロ台という雄大な馬格で、

    「スピードと馬体重から、脚もとにかかる負担は、当然大きいでしょう。しかし、移籍してきた当初と比べると、特に後ろ脚が良くなりましたね。ケリとか筋肉のつき方が。ただ大きいだけじゃなくなってきた。筋肉のメリハリが出てきましたね」

    ということでした。
  • 佐藤茂調教師20141014.jpg


移籍当初は、左手指骨靭帯に炎症があり、また、身体が大きいぶん、「後脚にゆるみがあった」というナンディン。そこを治すのに時間がかかったけれども、現在は問題なく、佐藤調教師は、「競走馬としての素質を開花しだしている」と、連勝をのばすことにも、さらに強い相手と対戦することにも、自信をうかがわせる口調で話してくれました。


ナンディンは、金沢ではC2クラスから出発し、現在はA級入り。間もなく重賞への出走ということにもなりそうですが、「まずは14連勝してから」というのが陣営の考え。現段階での格付けを見る限り、急な相手強化は考えにくく、14連勝達成は、相当見込みあり、と言えます。


ところで。
金沢競馬の連勝記録は、じつは「13連勝」ではなく、その倍の「26連勝」でした。いや、金沢においては、「25連勝」、移籍先でもうひとつ上積みして26連勝というのが正確な表現になりますか。

ドージマファイターが日本記録を樹立したときに、「抜かれた」、トモエゴゼンという名前のその馬は、金沢で1966~67年にかけて、25連勝を記録しています(南関東へ移籍して26連勝に記録をのばした)。

しかしこの馬、地方競馬全国協会のデータベースでもその記録が表示されないのです。それほど昔、ということですな。
金沢競馬主催者に問い合わせたところ、

「記録が残っているわけではありませんが、諸々あって、把握しているという意味で、公式と言っていい」

という話でした。む~ん、主催者にも記録は残っていないのか…。
ともあれ、トモエゴゼンがそうした連勝記録をもっていたことは事実。ナンディンがこの記録を意識するのは…あと10ほど勝ち続けてから、ということになりそうです(汗)。

が、それはそれとして。
ナンディンが14連勝に到達すれば、おそらくは47年振りの快挙になるわけで、やはりこれは偉業と言えます。国内の現役馬で、これほど勝ち続けている馬は他にいませんし、ぜひ一度、金沢のナンディンをナマでご覧になっていただきたいと思います。その雄大な馬格も、一見の価値ありですよ。





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最終更新日  2014年10月20日 10時25分42秒
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