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カテゴリ:太田 裕士
火曜日担当の太田です。
平成26年度ばんえい競馬の開催が昨日終了いたしました。今年も多くの皆さんのご声援誠にありがとうございました。 全26開催153日間(昨年同)の発売金額合計13,218,352,600円(前年:113.3%)、帯広競馬場の総入場人員は278,263人(前年度比:103.56%)となりました。この数字は、帯広市単独開催となった平成19年以降最高額だそうで、本場入場者数も帯広市単独開催後、最高入場人員を記録したようです。全国的にもばんえい競馬の認知度が上がり、多くの皆さんがばんえい競馬をお楽しみ下さいました。本当に感謝申し上げます。しかし、まだまだ賞金面など厳しい現状は変わりません。この数字に驕ることなく、来年度に向けてさらに進化したばんえい競馬にしていかなければなりませんね。平成27年度もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
先週のばんえい記念は本当に多くの皆さんで場内盛り上がりました。ご存知の通り「キタノタイショウ」が見事な勝利を収めました。「ばんえい記念」が終わった後は毎年「優良農用馬生産者表彰式典」が行われます。今年も2歳(明け3歳)「イレネー記念」「黒ユリ賞」に出走した馬の生産者が表彰されました。
イレネー記念の生産者 黒ユリ賞の生産者 表彰後の歓談では、関係者、一部ファンの皆さんも交えてばんえい記念などの話に花を咲かせます。
また、ばんえい記念を勝利した「キタノタイショウの」関係者のインタビューも行われました。 服部調教師は念願のばんえい記念制覇。大河原騎手はなんとしても服部調教師にばんえい記念を取らせてあげたいと言っていたそうです。そんな大河原騎手、そして厩舎スタッフのおかげですと万感こもるお話をしておりました。
年度末は引退馬の話がよく聞かれます。今年はばんえい記念がラストランだった「ホッカイヒカル」の引退セレモニーが、ばんえい記念の翌日に行われました。
「ホッカイヒカル」は、4歳の「柏林賞」重賞初挑戦で初制覇、しかも殿人気での勝利でした。それから、2010年ドリームエイジカップ、2012年オッズパーク杯、2013年チャンピオンカップの重賞4勝。スタートはいつも遅れて第一障害は後ろから進み、第2障害手前でいつの間にか前にいるというマイペースな走りをする馬でした。今年度はなかなか結果が出ない走りをしていましたが、昨年末から調子を上げ、今年はとてもいい競馬をしていました。馬体を見るとまだまだ若々しい感じが見られ、引退はとても残念ですが、「ホッカイヒカル」の血を受け継ぐ馬たちが、今後また、競馬場に戻ってきてくれることでしょう。
もう1頭、昨日の最終日に「ニシキエース」の引退セレモニーが行われました。引退セレモニー後、メイン競走がラストランでしたが、最後は障害で苦労し、一番後のゴールでした。
「ニシキエース」は、当時3歳牝馬3冠レースがまだあった2008年黒ユリ賞(現在は明け3歳の重賞)、ばんえいプリンセス賞、ばんえいオークスを勝利した牝馬三冠馬。ライデンロックと同世代で牡馬相手でも引けを取らない走りを見せていました。私は惨敗した菊花賞が今でも忘れられません。一番人気のライデンロック、二番人気の「ニシキエース」。お互い譲らず道中ガリガリ競り合い、第2障害2頭とも苦戦する始末。互いのプライドがぶつかりすぎ、2頭ともまさかの大敗。当時こんなこともあるのだと・・・。これも競馬だと痛感した次第です。その後は、ばんえいオークスをきっちりと勝って牝馬三冠馬となりました。
最終日の30日は、恒例の「リーディング表彰」が行われました。今年も鈴木恵介騎手が177勝でリーディングジョッキーに輝きました。2位は西健一騎手158勝、3位 藤本匠騎手147勝、4位 藤野俊一騎手114勝、5位 大河原和雄騎手108勝でした。 写真を見てお気付きだと思いますが、今年もリーディングの鈴木恵介騎手の姿があらず・・・。最終週の2日間、鈴木騎手の騎乗がありませんでした。リーディングの表彰式にリーディングジョッキーがいないのは・・・とても残念としか言えません。最後にリーディングジョッキーの喜びの声が聞きたいと思うのは私だけでしょうか。
平成27年度のばんえい競馬は、4月18日(土)スタートです。開幕週は連続4日間開催です。また、ナイター開催ですので、第1レース発走は14:40を予定しております。お間違いの無い様お気を付けください。来年度もどうぞ宜しくお願い申し上げます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015年10月15日 16時14分03秒
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