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テーマ:楽天写真館(354543)
カテゴリ:大川 充夫
ミツオーです。今週末、ようやく初めて北陸新幹線に乗れそうです。 さて、ゴールデンウィークまっただ中。各地で競馬も大盛り上がりの毎日です。 わたくし先週、笠松競馬の実況を担当しました。 毎日好天にめぐまれ、多くの来場者でにぎわった今回の笠松競馬場。 木曜日には、地方全国交流の重賞・農林水産大臣賞典第24回オグリキャップ記念(SP I)がおこなわれました。 場内では、オグリキャップ記念の実施を記念し、「名馬・名手の里」ならではの来場者プレゼントも。 「なつかしの名馬コースター」 ほかに、オグリキャップ記念ポロシャツもプレゼントされていました。これはいただきましたが…Lサイズ、着られるだろうか(わたくし身長が190センチ弱ほどあります)。 ダートグレードを返上し、地方馬同士の交流重賞となって11回目のオグリキャップ記念。地方全国交流としておこなわれるのは8回目で、例年どおり、得意の距離をもとめて各地からステイヤーが参戦し、興味深いメンバーとなりました。 今年のオグリキャップ記念に参戦した他地区の馬は次のとおり。 岩手 モズ(北上川大賞典2500m 優勝、2着) 大井 ユーロビート(東京記念2400m 優勝) 金沢 ジャングルスマイル(オグリキャップ記念2500m 優勝、2着2回) 兵庫 ブルースイショウ(六甲盃2400m 3着) 高知 リワードレブロン(オグリキャップ記念2500m、高知県知事賞2400m 優勝) いずれも地元では短い距離のレースでも活躍してはいるものの、その本質は長距離巧者。 これらの強豪を、笠松では4戦4勝すべて重賞というノゾミダイヤや長距離重賞での好走多数のビービーガザリアス(いずれも名古屋)が迎え撃つという図式となりました。 レースは、好スタートからモズの逃げ。2番手集団にユーロビートやノゾミダイヤ、ビービーガザリアスがつけ、ジャングルスマイルは5番手。リワードレブロンはさらに後方の位置取り。 1周目こそスムーズに流れたように見えましたが、スタンド前にもどってくる頃には非常にゆったりとしたペースとなり、後続もほとんど差がなく一団。「このまま進めば瞬発力勝負か?」という流れになりました。 このゆるい流れが豹変したのは、2周目2コーナー手前。残り800メートルを切ろうかという地点でした。後方にいた、兵庫から参戦のブルースイショウ(鞍上は岡部誠騎手)が外から動き、これに「かぶせられるのがイヤだった」という永森大智騎手のリワードレブロンが一気に先頭に立つようにスパート。スローペースが一転、全馬ギアをトップに切り替えての長い追い比べとなりました。 残り600メートルですでに先頭に立ったリワードレブロンをノゾミダイヤが一旦かわし、2頭ならんで後続を離しにかかります。各馬鞍上さかんに手を動かしてのロングスパート合戦は、ユーロビートやジャングルスマイルが早々と脱落し、前を追っていけたのはブルースイショウとビービーガザリアス。この2頭と内でねばるノゾミダイヤとの2着あらそいが熾烈となるのを尻目に、リワードレブロンが力強く後ろを突き放し、オグリキャップ記念連覇を成し遂げました。 リワードレブロン号 永森大智騎手 「長距離になるとホントに強い馬なので、今日は自信をもって乗らせていただきました。 ペースも遅かったので、どこかでマクっていくことは考えていたんですけど、2コーナーで外から馬(ブルースイショウ=兵庫 岡部誠)が来たので、それにかぶされる前に、一緒に上がっていこうと思いました。 馬もその時点でハミをとってやる気を見せてくれたので、一緒にあがっていきました。 去年は人気薄で勝たせていただいたんですけど、今日はしっかりとこの馬の実力を見せることができたと思います。 高知の馬もこれぐらい強い馬がたくさんいるので、またインターネットなどで応援よろしくお願いします!」 雑賀正光調教師 「(今年もローテーションはここを意識して)そうです。 (昨年二十四万石賞5着からここを優勝。今年は二十四万石賞3着からで)3着って言っても、本命で3着ですもん、ハハハハハ。 (マイナス17キロは)ちょうどしぼれたかなと。 この馬、ツボにハマらなんだら…だいたいスピードがない馬で、バテないだけが強みなので。前が今日はスローだったので『ああ、マズいレースしてるなあ』と思って(笑)、もう早よから行ったほうがええと思ったのが通じたみたいで。 次は未定です。2000メートル以上のレースってなかなかないでしょ。2000メーターでも短い馬なので。 (チャンスがあったら来年も)ぜひ。おいしいお酒もらえるしね(笑)」 雑賀調教師の言う「おいしいお酒」とは、優勝賞品のひとつ、オグリキャップの元オーナー・小栗孝一さん提供の清酒「純米大吟醸オグリキャップ」のこと。う〜ん、うらやましい。 ぜひ笠松場内で販売してほしい。いや、仕事中は飲めませんけどね。だからビンでさ、ね? それはともかく。 今年のオグリキャップ記念当日は、このレース単体でも一日全体でも、売り上げ好調でした(昨年のオグリキャップ記念当日は1億6千万円ほど、今年は2億4千万円ほど/日)。 主催者や専門紙記者さんの分析によると、昨年を大きく上回る売り上げを記録できたのは、やはり日取りに負うところが大きいのではないかとのこと。 オグリキャップ記念当日は4月30日で平日でしたが、ゴールデンウィークとしてお仕事が休みになっている方も多く、注目を集めることができたのではないかと。 わたしに声をかけてくださったファンの方も、「昨日(=29日)は高知にいました。今日はこれから大阪に帰ります」とおっしゃる方があり、いかにも大型連休中なのだなあと思わされました。 主催者にも岡山からレースに関する問い合わせがあったと言います。 地方競馬を楽しむファンの方々にとって、このオグリキャップ記念というレースは注目に値する、魅力あるレースなのだということです。 こうした魅力ある商品を、広く・多くの方々に楽しんでいただけるような工夫。それがカンタンに日取りのやりくりであったとしても、キッチリ意識していくことは非常に大切だと感じました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015年05月04日 20時24分50秒
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