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カテゴリ:横川典視
木曜担当のよこてんです。
18日の月曜日、リサ・オールプレス騎手が盛岡で騎乗しました。 現在JRAで短期免許を受け騎乗しているリサ・オールプレス騎手ですが、この日は条件交流戦の二鞍に騎乗があって、思わぬ形での盛岡参戦が実現した次第。 フェイスブックにその時の模様を掲載したら非常に反応が良くて、それに味を占めたわけではないですが、せっかくなのでこちらでも触れておきたいと思います。 ★18日の盛岡8R、パドックで騎乗馬に向かうリサ・オールプレス騎手 ★同じパドックで。ファンの声援に微笑む? ★8Rは9着。こういう表情がオセアニアの騎手っぽく感じる。なんとなく まずリサ・オールプレス騎手のデータを・・・。あっ!先日調べた時から年齢がひとつ増えてる・・・。あっ!5月20日が誕生日だったんですね!おめでとうございます(^^;)。 という事で、1975年5月20日生まれで現在40歳。ご存じの通りかつて「リサ・マンビー」という名前で2002年にJRAで騎乗したことがあり、その時は65戦4勝の成績を残しています。 その頃のリサ・マンビー(オールプレス)騎手はデビューして6シーズン(7シーズン?)を経過したまだ“若手”の頃で通算勝利数も230勝ほど。初のグループレース勝ちは日本で騎乗した後?かな。いずれにせよ当時はまだそれほど「もの凄い実績」があるという騎手ではありませんでした(とはいえ、デビュー4年目で100勝突破したり準重賞を勝ったりしているようですから“並の騎手”でもなかったのは確か)。 成績が一変したのは2008-2009シーズンからです。このシーズンは80勝。続く2009-2010シーズンには108勝、2010-2011シーズンには145勝と勝ち星を伸ばします。2010年にはG1制覇も果たしました。 ちなみにこの2010-2011シーズン、リサ・オールプレス騎手は145勝もしたのにJockey Premierships(騎手リーディング)2位。1位は207勝を挙げたJames McDonald騎手でした。先日の日本馬のオーストラリア遠征の際、リアルインパクトに騎乗したその人です。18歳でニュージーランド騎手リーディングの座に就いた大天才ですな。 そして2011-2012シーズン。159勝を挙げたリサ・オールプレス騎手はニュージーランドの騎手リーディング1位をついに獲得。2012-2013シーズンも123勝で3位。この間2つめのG1勝ちも成し遂げ、名実共にトップジョッキーとして君臨する存在になりました。 通算勝利数は1150勝ほど(ニュージーランド分が1081勝。シンガポールやマレーシア、日本の分が70勝ほどあると思うのですが正確な数字が見つかりませんでした)。G1を2勝、G2を4勝、G3は21勝。リステッドレース(準重賞)を含め重賞計66勝。凄いですねえ。 ★18日・10R。スタート後の直線を進むリサ・オールプレス騎手騎乗イタリアンフェッテ(真ん中のSロールの馬) ★混戦になったゴール前、上手く捌きつつ追い込んで3着でした とまあこんな風に長々と紹介したのは、私が女性ジョッキーネタが好きだという事もありますけども、もっと大事な出来事だったかもしれないと思うからです。 「外国人女性騎手」が盛岡競馬場で騎乗したのは、これが初めてになるはずなのです。 水沢競馬場では、かつて行われた国際女性騎手招待競走(1981~84に行われたレディスカップ、1991年のインターナショナル・クィーン・ジョッキーシリーズ)で海外の女性騎手が騎乗しており、中には南半球、オーストラリアの騎手もいました。 ですが盛岡競馬場では、旧盛岡時代を含めそのような競走は無く、つまりリサ・オールプレス騎手は「盛岡競馬場史上初の外国人女性騎手」になるのです。 ★レディスカップ84 ★インターナショナル・クィーン・ジョッキーシリーズ ※いずれも『岩手競馬30周年記念誌』より ついでに言えば水沢でのレディスカップ、インターナショナル・クィーン・ジョッキーシリーズでは外国人女性騎手が勝ち星を挙げています。どうせならリサ・オールプレス騎手にまた盛岡に遠征していただいて、『盛岡競馬場史上初の外国人女性騎手勝利』も決めていただけないものかと。芝なら十分以上にチャンスがあると思うんですが、いかがなものでしょうか・・・?ぜひまたおいで下さい! ★掲示板にも馬券にもフルネームは入らず。6文字制限かぁ・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015年05月22日 00時53分33秒
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