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カテゴリ:太田 裕士
火曜日担当の太田です。 土曜日15日は毎年恒例『全道祭典ばん馬1歳馬決勝大会』が行われました。
今年は牡馬、牝馬混合で行われました。まだまだあどけなさある1歳馬。しかしサラブレッドと比べると見た目はすでに大人びています。ばん馬の親馬を見ると子供とわかるのですが、1歳馬でもすでに馬体重がおよそ600kから800kありますからね。
勝利したのは根室地区選抜の「ベツカイヒメ」でした。生産者、若杉昌人さん、所有者は大河原照雄さん。大河原和雄騎手の双子のご兄弟です。平井敏行さんの騎乗。父キョウエイボーイ、母、青竜 という血統。キョウエイボーイの初産駒になります。
その祭典ばん馬で昨年優勝。ここまで7戦して負けなしの圧倒的な強さの「ホクショウムゲン」が登場ということで注目が集まった『第38回 ナナカマド賞 BG3』が16日(日)に行われました。その「ホクショウムゲン」に苦杯をなめていますが、前哨戦の青雲賞を勝利、連勝中の「ジェイワン」が2番人気。その2頭といつもいい争いをしている「ゴールドインパクト」が3番人気に押されていました。「ホクショウムゲン」と「ジェイワン」が580kのトップハンデ。下の牝馬とは30kのハンデ差。 レースは2歳馬戦らしくハイペース。それでも全馬初めての重量と考えるとかなり早い流れ。勝負の第2障害。各馬一斉に仕掛け、すんなり下ってきたのは大外の「ゴールデンフウジン」そして、最内の「メジロゴーリキ」の2頭。すぐに「ジェイワン」「ミノルシャープ」が続く展開。大本命の「ホクショウムゲンは」は第2障害膝をつき苦戦。その時点ですでに勝負あったの状況。先頭の「ゴールデンフウジン」に障害を下りた時の切れ味で2番手に上がった「ジェイワン」。最後はこの2頭の争い。最後まで脚色衰えずにゴールした「ゴールデンフウジン」が「ジェイワン」の追撃を振り切っての勝利となりました。 (主催者提供)
大本命の「ホクショウムゲン」がまさかの敗退。しかし、前走出走取消の影響、心配はありました。また、トラックマン情報では走路開放の動きは決してよくなかったとのこと。トップハンデ、流れも速く、厳しい展開だったのは間違いありません。誰もが「センゴクエース」の再来とかなりプレッシャーもあったことと思います。岩本調教師も「ホクショウムゲン」と「ジェイワン」は能力が抜けている、正直3番手が一杯とのお話だったそうです。今回は10kハンデが大きかったこと、調整もうまくいき、障害を勢いで上げる作戦もはまったようです。今後はハンデも厳しくなり、また、目標にもされるのでなかなか思い通りの競馬はさせてくれないでしょう。岩本調教師、担当厩務員ともに昨年の「フウジンライデン」に続いての連覇。このコンビで最終的には『イレネー記念』連覇を目指すことになります。体は恵まれており、今後の成長次第では益々楽しみです。「ニシキダイジン」産駒初重賞制覇というところも話題ですね。関係者によると、その「ニシキダイジン」産駒の中で一番良い子とのことだそうです。 最後に残念なお知らせです。前回の「ばんスタジョッキー」をご覧になった方はビックリされたことと思います。この回は、尾ケ瀬馨騎手が登場。最後に引退発表をしました。自分の口から引退を発表したいとのことで番組の中での発表となりました。今後についてはご自宅のある札幌に戻り、ばんえいファンとして関わって行きたいとのことです。11月一杯までの騎乗。皆さん最後までどうぞご声援ください。
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最終更新日
2016年10月19日 05時19分46秒
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