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2016年10月20日
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カテゴリ:横川典視
木曜担当のよこてんです。

 南部杯も終わってひと息ついた所で、今回はいつもとはちょっと違うネタを。

 地方競馬の騎手たちは騎手服・勝負服といわれる服を着てレースに臨みます。JRAなどの馬主服とは異なり騎手固有の服ですから、通常はレースの度に同じ勝負服で出てくる・・・事は皆さんもご存じでしょう。
 しかし、何レースも連続で騎乗しているのにいつも綺麗な勝負服を着ている。雨の中のレースでびしょ濡れになってもすぐ綺麗な姿で出てくる。もちろん騎手たちは勝負服を何セットか持ってはいます。ですがそれだけでは足りないはず・・・。

 という事で今回は、レースの間に勝負服を洗って綺麗にしてくれる従事員さんたちの活躍ぶりをお伝えしようという話題。

 さあレース終了しました。

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 レースが終わって騎手たちが引き上げてきます。三々五々と戻ってきた馬から降りた騎手たちは、馬具を外して後検量へと向かいます。

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 一方、そんな騎手たちを待ちかまえている人たちが。それが従事員さんたち。馬群がゴール板を駆け抜ける足音が聞こえる頃にはそれぞれのポジションで待機完了。

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■騎手が戻ってきました

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■勝負服やプロテクターは脱いだその場で従事員さんに渡します

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■腹帯や鞍下に入れるスポンジはそれぞれ別に

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■渡されたものから早速洗濯開始です

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■そうしている間にも戻ってくる騎手がいます。脱いだ勝負服はどんどん洗い場へ

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 このまま勝負服を追いかけましょう。手洗いが終わった勝負服は洗濯機に移されて、すすいだり脱水したり。二槽式洗濯機大活躍。

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■洗濯機の中でグルグル回る勝負服

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 脱水が終わったら乾燥機へ。ここまでの所要時間は約10分!

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■今度は乾燥機の中でグルグル

 乾燥機の設定時間は「12分」という数字が見えますな。

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 スポンジもこの間、鞍下用と帯下用に分けて洗濯中。手洗い→洗濯機で脱水の流れは勝負服とだいたい同じ。

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■洗うとけっこうな量の砂が出てくる

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 洗いから脱水までこちらもほぼ10分。脱水後はさらに外で干すことも。

 腹帯は?こちらも手洗いです。騎手が置いていった腹帯は従事員さんが一本一本たわしでこすって綺麗にします。

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■台車に積んで運ばれる腹帯

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■一本一本手洗いで綺麗にしていきます

 こちらはだいたい15分くらいで洗濯終了。物干し竿にかけて乾かしておきます。洗った順(使った順)に乾いていくのを、騎手たちが頃合いを見て引き取りに来るという形。

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 しかし、見ていると従事員さん達は素手で洗剤を扱っている。何か特別な洗剤かと思ったら普通の洗濯洗剤だそうで。手が荒れませんか?って聞いたら「うーん、大丈夫かな~」。その辺もなんだかベテランっぽい。確か水沢の洗濯チームの従事員さんはゴム手袋を使っていたような。

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■乾燥終了

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 さあ、勝負服の乾燥が終わりました。綺麗になった勝負服は、従事員さん達が畳んで騎手の道具棚に配って、終了。ここまで、レースが終わった騎手たちが勝負服を脱いでいってから洗い終わって畳み・配布も終わるまで、約25分!でした。
 他地区からの遠征騎手などでどうしても急ぎで、という時は特別に速く仕上げてもらえるようです。特急仕上げも応相談。

 一連の作業を横で見ていると流れ作業が非常に手際よく、「あっという間に終わった」感しかないのですが、しかしこの頃にはもう次のレースが発売締め切りになろうか・・・というタイミング。ひとつ終わったと思えばもうほどなく次のレースの騎手たちが帰ってきて、また同じ作業が始まるわけで、1日のレースの数だけその繰り返し。そう思うとなかなかの激務ですねえ。

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■腹帯を取りに来た鈴木祐騎手。必要なものは基本的に騎手が揃えて前検量に向かう

 後はここに写ってないもので、ズボン。騎手曰く、ズボンはよほど汚れない限り一日同じものを履いている事が多いとの事で、一日の騎乗が終わった所で洗濯をお願いするそうです。

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■ハンガーに掛けられた勝負服

 ハンガーに掛けて置いている勝負服も結構あるんですがこれはなぜかと騎手に聞くと、今の勝負服は吊しておくと伸びるのでそれを気にする人は畳んでもらうようにお願いしている、あまり気にしない人や、古くなって能検の時にしか使わないような勝負服(伸びてもいいもの)はハンガーに掛けて返してもらう・・・なのだとか。

 騎手一人がだいたい3~4枚の勝負服を持っていてローテーションで使用する。1枚の勝負服の寿命は2~3年、とも。

 勝負服などの洗濯は岩手競馬に限らずどこの競馬場でも行っている作業です。しかし場によって従事員さんが行う作業の範囲とか作業の流れとかに違いがあって、横で見ていて興味深い部分でもあります。

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■福山競馬場の物干し棚。年季が入った感じの造りでした

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■園田競馬場は検量室の横に勝負服が吊してある

 1日11~12レース、毎回毎回騎手たちが綺麗な勝負服でレースに挑む事ができる背景にはこういう従事員さん達の頑張りがあるという事を、レースを見ながら思いだしていただければ幸いです。





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最終更新日  2016年10月20日 21時07分10秒
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