楽天競馬
地方競馬の楽天競馬|日替わりライターブログ  楽天競馬ブログ 12811555 ランダム
ホーム | 日記 | プロフィール

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

カレンダー

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

楽天競馬ライター

楽天競馬ライター

フリーページ

楽天カード

2023年06月08日
XML
カテゴリ:横川典視
木曜担当のよこてんです。

 今回の話題はまず東京ダービーのお話から。

 昨年発表された『全日本的なダート競走の体系整備について』で衝撃をもって受け止められたのが3歳ダート三冠体系の整備でした。
 羽田盃→東京ダービー→ジャパンダートクラシック(現在のジャパンダートダービー)のJpnI三冠を中心に置いておのおのの前哨戦路線もグレードレース化で整備。例えば岩手ではダービーグランプリが無くなる一方で不来方賞がJpnIIになるという大きな変化が、来年度の2024年にやってきます。
 それだけでなく古馬のグレードレースにも条件変更や日程移動、開催場の変更等が加えられるものが多くあって、“この実施条件としては・このレース名としては、今年で最後の・・・”というフレーズが、南関東に留まらず全国各地で耳に入ってくる2023年になってもいます。

 来年度からはJpnI、JRA勢を交えた全国交流重賞になる東京ダービーも“この形としては最後の東京ダービー”。来年からの形が実際どんな構図になるのかはよく分からないですけれど、先々「地方馬だけの最後の2023年東京ダービー」という言われ方をするかもしれない一戦。どの馬がその冠を手にするか?は普段は岩手にいる自分にも気になるところでした。

 いやしかしミックファイア強かったですね。道中2番手追走から4角で早々と先頭、パドックや返し馬でのうるささが一瞬目に浮かびましたが、それも鞍上の御神本騎手がちらっと後ろを確認するのが見えた瞬間まで。「あ、手応え十分なんだな」と、ファインダー越しにミックファイアを見ながら思いましたね。
 そこからは自分はただ良い構図を探しながら撮るだけ。最後までまっすぐ、余力も十分。6馬身差というだけでも十分凄い圧勝といえますが、見ていた感じはまだまだ余裕が、余力がある走りだったように思います。


★東京ダービー優勝ミックファイア/ガッツポーズ前のコマ。


★パドックではえらくうるさいところを見せていたミックファイアでしたが、現地トラックマンたちによれば「羽田盃よりずっとマシ。羽田盃ではそれであの勝ち方だったのだから、今回も気にしなくていい」とのこと。うるさいながらもバネの良さは確かに感じました

 勝ちタイム2分4秒8は2007年アンパサンドの2分5秒0を上回るレースレコード。2004年アジュディミツオー以来の「無敗の」東京ダービー馬。2014年ハッピースプリント以来の羽田盃・東京ダービー二冠馬。「デビューから無敗の二冠馬」となると2001年トーシンブリザード以来。そして「大井デビュー・大井所属馬の東京ダービー制覇」は1996年セントリック以来。さらに言えば名手・御神本騎手をして初めての東京ダービー制覇。・・・凄いなと、こうやって書き連ねてみるとそう思うばかりですね。






 もちろん、レース体系が異なっていたり、あるいは近年は「門別でデビューして3歳は南関」というパターンが中心だったりもしましたから例えば「無敗の○○」のような言い方は単純な横並びで比べられないのでしょうけども、まあでもやっぱりロマンがありますよね「無敗のダービー馬」って二つ名は。将来種牡馬になった時にもそのフレーズだけで売りになるでしょうし。

 終わってみればミックファイアが“勝つべくして勝った東京ダービー”。そういうと語弊があるかもしれないですけども、何年か経って東京ダービーを振り返った時、歴史の流れの中でこうなるべくしてこうなったレースだったと誰もが思うのだろうと、自分はそう思います。

 そして。表彰式に立つ三野宮勇調教師補佐。おめでとう!ダービーに出るのなら晴れ姿を見ることができるかなと思って急遽向かうことにした東京ダービーでしたが、本当に見ることができるとはねえ・・・。いや良かった良かった。


★渡邊調教師・馬主の星加さんもおめでとうございました。このチームはセイカメテオポリスも大活躍。渡邊調教師から「この一ヶ月くらいは渡邊厩舎が渡邊厩舎じゃないみたい!」と冗談が飛び出すほどの大活躍

 さて。岩手にもダービーがやってきます。今週末の11日に行われる『東北優駿(岩手ダービー)』。この記事を皆さんが読む頃には枠順も決まっているでしょうからそれを見ていただきつつとして注目点はやはりここ“牡馬の逆転はなるか?”。

 昨年の2歳重賞から今季ここまでの3歳重賞において地元馬の勝利は全て牝馬・・・という、今年の3歳戦線はこれまでにないような偏った構図になっています。それも勝ち馬だけでなく“牝馬が上位独占”という結果も多い。その方が多い。昨年のビギナーズカップなどは出走馬が全て牝馬だったりもしましたし、とにかく牡馬の強豪が出てきていない状況です。

 ここまでのレースを眺める限り牝馬のミニアチュールが実績で勝ると言う他はない構図。同馬にとっては2000mをいかに乗り切るかが最大の焦点になるのかもしれませんね。




 しかし、ここに来て“刺客”になるだろう牡馬が現れてきました。

 まずピラヴロス。デビューは今年4月11日。まだまだ成長途上という馬体印象でありながらレースぶりはまさに地力が違うという圧勝。そこから3連勝を挙げてなおまだまだ成長中・良化中という伸び代の大きさを感じさせる存在です。



 今回出走するとしてここはいくら牝馬が多いと言ってもそれは多数の激戦を経験してきた馬たち、下級条件からいきなり・・・というのはそうそう簡単な話ではないでしょうが、今回どうこうというのに留まらず先々の楽しみは大きい馬だと思います。

 そしてロッソナブア。以前から岩手移籍の噂を耳にしていたのですがいよいよ菅原勲厩舎からの出走になる模様。
 8月中旬の、門別では遅めのデビューでしたが、そのデビュー戦は専門紙の本命、1番人気に推されて4馬身差完勝と文句ない結果を残していました。
 門別で2戦して南関に移籍。ここまで重賞には出走しておらず一線級と言われる馬たちとの比較がまだ難しいですが、例えば二走前の船橋・花見月特別では門別で重賞勝ち・東京ダービー7着にもなっているオーマイグッネスに先着しているように重賞級の相手と互角に戦えている手応えがあります。




★3月15日・船橋の花見月賞出走時のロッソナブア

 同馬は2012年ダービーGPなどを制したロッソコルサの半弟。母のベラミカントリーがベラミロードの半妹で、ロッソコルサもそうでしたが本来はマイルあたりの適性が高そうな血筋ですが、ロッソコルサは3歳時に不来方賞・ダービーGP・桐花賞と3連勝していますしね。ここはその兄が果たせなかった三冠の夢を弟が追う・・・というストーリーを描いてみたい気がします。鞍上にも注目。

 ところで、ダービーグランプリが今年限りなわけですが、その他の“ダービー”はどうなんでしょうね。噂では「“ダービー”というワードを(三冠路線以外では)使ってはいけない」と聞きましたが、“岩手ダービー”とかもNGなのか、“優駿”と言えばOKなのか。はてさて・・・。


★東京ダービー後の一コマ。見学に来ていた候補生達からの質問に答えたあとは一人一人と握手する御神本騎手。目の前であんな凄いレースを見せられた後でその鞍上とこうして会えるのは、一生記憶に残るだろうなあ





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2023年06月09日 17時10分26秒



© Rakuten Group, Inc.