新マンガ日本史「運慶・快慶」。
仏教が日本人の生活や文化に深く浸透した平安時代、仏教は貴族などに保護されて大きく発展しました。
唐に渡った空海や最澄らの僧侶たちが、新たな仏教である密教を持ち帰ると、朝廷の貴族たちの間で、密教は一大ブームに。
また、末法思想の広がりで、現実社会に不安を抱いた人々は、極楽浄土へ生まれ変わることを願い、阿弥陀仏を篤く信仰しました。貴族や新興武士たちは仏にすがり、多くの寺院や仏像を作っていきました。
そんな権力者たちの要請に答え、仏像制作にたずさわったのは仏師たちでした。
そして平安時代末期、貴族社会から武家社会に変わっていく激動の時代に、2人の天才仏師が現れました。
運慶と快慶。
運慶は、仏像彫刻の革命児。それまでの仏像にはない生き生きとした表情や動きを表現し、荒々しく情熱的に兆候に挑んだ、芸術家タイプの仏師でした。
快慶は、冴えわたる職人芸で、そつなく、すっきりとした端正な美しい仏像を作り上げました。
そして、2人で協力して、東大寺南大門の金剛力士像を作り上げたました。
その像は、800年の時を超えて、大仏殿の前に雄雄しく立ち、参拝に訪れる人々を見守り続けています。
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