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なんだか基礎的な話が続いていて、なかなか「踊り」に入っていけませんが、この辺りの議論は避けて通れない気がしますので、もう少々ご辛抱ください。
先日の「立つ」状態での、筋肉・関節・骨格などの意識について、議論したいと思います。 「リラックス」した状態(特に下半身)であることが大切であると書きました。 ただ、いかにしてその状態に持っていくか、そしてその状態をキープするかの方法論が抜けていては、ただの理想論になってしまいます。 「立つ」ことに関しては、学生時代からさまざまな指導を受けてきました。 ・背筋を伸ばせ! ・胸を張れ! ・首を伸ばせ! ・体重を下に使え! ・腹筋を使え! ・上を見ろ! などなど…。 こうして、入部したばかりの1年生は、体中の筋肉を目いっぱい緊張させ、足をこわばらせ、頭をプルプル震わせながら「立っているらしい」状態を保ちます。 しかし、この状態からでは、とうてい「踊りだす」ことができないのです。 立っているとき、一番大事な箇所は、「体幹部」です。 大雑把に言えば、前進から頭・腕・足を除いた部分です。 頭・腕・足は、体幹部を主とすれば、従の関係になります。 つまり、体幹部が頭・腕・足を操ります。 決して足や腕(ホールド)が主になることはないのです。 そして、体幹部でも一番意識を入れる箇所が、丹田です。 一般にへそから約3cm下の場所、と言われていますが、私は恥骨のある辺りを意識しています。 ここを、上斜め後方(体の内側)に持ち上げると、骨盤がやや後方に回転し、尾てい骨が上方向に少し持ち上げられます。 あわせて、肋骨の中に丹田から上の部分が収納されるイメージで、前方向への回転が生じます。 尾てい骨の持ち上がりにより、背骨が上に持ち上げられ、肋骨の前回転を助けます。 ただし、腹筋が縮むことはなく、肋骨が腹筋の上に覆いかぶさるイメージとなります。 下半身に視点を移してみると、太ももがやや後方に引かれ、バランスがかかと側に少し移動します。 太ももの動きにより膝が伸びようとしますが、伸びきらないように注意します。 頭は、背骨の持ち上がりにより上方に位置されますが、後方へ伸ばすイメージではなく、肋骨の前回転に少しだけ影響を受けると思います。 腕(ホールド)に関しては、後日触れたいと思います。 私が「立つ」時には、このような体の動きを感じています。 意識は丹田にあり、頭・腕・足は、体幹部に従属する部位として、できるだけ意識の外の置くようにしています。 今見てみた動きは、体を横から見た上下・前後の二次元の動きだけですが、さらに前から見た左右方向の動きが加わっていくことになります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005/10/22 04:06:58 PM
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