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映画ドラマ・千一夜

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March 27, 2008
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カテゴリ:韓国ドラマ
総合点:82 ★★★★
(シナリオ・せりふ)=8.1 (キャラクター)=8.8 (音楽)=8.6

●2006年 韓国ドラマ SBS 監 督:シン・ウチョル 出演: キム・ジョンウン(美人のユン・ミジュ先生) イ・ソジン(ハ・ガンジェ若親分) チョン・チャン(カン・セヨン) キム・ギュリ(パク・ユジン) イ・ハン(テサン=親分の一の若い子分) イ・ギヨン(サンテク=親分の先輩で有能な部下) パク・インファン(信島の牧師=ミジュの父親) チョ・イルファ(カン会長=ガンジェの育ちの親で建設会社の社長になるが、実はヤクザの大親分) キム・レハ(ナム・チャンベ=カン会長の子分。ガンジェと対立する) ヤン・グムソク(チョン・ヤングム=セヨンの母親。カン会長の妻) 
●ユン・ミジュは信島で牧師をしている父を持つ美容整形の女医、孤児院を営む父親の経済的苦境を救うべく今日も頑張っている。ところが、父親が保証人をした村の男が金を返せずに逃走、大事な教会を差し押さえられる事になる。用地買収に絡んでやってきたヤクザの男がガンジェ。だが、彼は正体不明の相手に刺されてしまう。急遽、ミジュが手当てをすることになるが・・・。
*******************(若干ネタバレします)************************
●筋立ては分からないことはないし、実は凄く真面目な人間であるヤクザの若親分が、どうしても好きになってしまう男勝りで魅力満載のミジュ先生もよく分かるのですが、どういう訳か演出が少し僕の思っているテンポと合わない感じがあって、拍手満載、という感じに観られませんでした。どうしてなんだろ?、といろいろ考えてみるに、セリフのテンポの問題かなあ、と思うのです。
●変に感じるのはミジュ先生とガンジェ親分の会話で、二人が話すときだけ、微妙に会話のスタートが遅れる。他の登場人物にはあまりそういう違和感的なテンポは感じられないので、或いはヤクザの親分と真面目なミジュ先生の互いが持つ戸惑いを表そうとしての意図的な演出かもしれないのだけれど、どうも気になる。言ってみると、一言喋った後で、では切り替えて相手が喋る、というような。昔の走りの頃の日本映画だとこういう間の置き方だったんですよね・・・。で、どうも変な感じが残る。
 また、ストーリーの流れで「偶然に二人が出会う」という場面が多くて、流れがスムーズでなく感じられる。もう少しこの辺り、シナリオを練って欲しかったです・・・。
 前宣伝で、「パリの恋人」や「プラハの恋人」の続編、というのがあったかと思うのです。すると頭の中で、できの良いドラマ! という期待感があって、或いはそれが邪魔していたかもしれないんですが。
 同じスタッフによる製作だったかどうか分かりませんが、どうも残念な事に、没頭してみることが出来なかった・・・。
●でも、細かな場面場面はよく出来ていて笑わせられる場面も多いし、海南島のロケなど、なかなか良い演出のところもあって人物がよく描けているとこともあり、それを思うと、どこか勿体無い感じが残りました・・・。
●キム・ジョンウンさんは、例によって、彼女にしか出来ない種類のコケティッシュな動作や笑顔や悲しい顔やで魅力を出していますが、「ルル姫」での演技の方が自然観がありましたねえ。また、ハ・ガンジェ演じるイ・ソジンシーも、「実は真面目で晩生の男・親分」を旨く演じてはいますが、どこかハンサムじゃない表情のところが多く、「チェオクの剣」の方が決まっていたなあ、と思われました・・・。
●という訳で、辛口の視点かもしれないけど、★4つ、ってことにしました。
●俳優陣では、サンテクシーと、若いテサンが良かったです。特にテサンは後半で「持てるボディーガード」ってなことになるのですが、なるほどなるほど、とこちらも納得します。(諸所、格好よいです)
●旨いところと、どうか微妙に合わないところが混在したドラマ、というのが総合の感想です。





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Last updated  March 27, 2008 08:02:34 PM
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