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カテゴリ:韓国歴史ドラマ
総合点:98 前半★★★★★+ 後半★★★★☆(前半が特に良い)
(シナリオ・せりふ)=前半10後半9.5 (新規性)=10 (音楽)=9.8 (キャラクターの描き方)=10 ●2006年~2008年度 韓国ドラマ MBC 全81話 脚本:チェ・ワンギュ チョン・ヒョンス 演出:イ・ジュファン、キム・グンホン 出演: ◇チュモン(朱蒙)/ソン・イルグク タムル軍のヘモス(解慕漱)将軍と、河伯族の族長の娘・ユファ(柳花)の間に生まれた男子。ヘモスが漢軍の矢に倒れた後は、ヘモスの親友で扶余(プヨ)の王となるクムワ(金蛙)の息子として、青年になるまで扶余の第三王子として育てられる。ヘモスには「古朝鮮の民を救い、祖国を取り戻す」という大業があり、チュモンは母の教えで、この遠く難しい目標に向かって突き進むことになる。 ◇ソソノ(召西奴)/ハン・ヘジン 大商団を率いる桂婁(ケル)の君長・ヨンタバル(延陀勃)の娘。生まれるときにヘモスに助けられるという縁を持つ。賢く逞しく、死を恐れぬ大胆さを持ち併せる。扶余の二人の王子・チュモンとテソ(帯素)に思いを寄せられる。 ◇テソ(帯素)/キム・スンス 扶余の王・クムワの長男。武術・知力・策略に秀でる。母親には大層愛されるが、弟・チュモンに向けられるクムワの愛に嫉妬心を抱く。優れた能力を持ちながらも、チュモンのこととなると頭に血が上り、非常手段に出る。 ◇ユファ(柳花)[チュモンの母]/オ・ヨンス 気品があり、気丈な美しさを持った河伯(ハベク)族長の娘。或るとき大怪我を負ったヘモスを助けるが、彼を匿まった罪で、漢軍に同族を皆殺しにされるという悲劇を経験する。ヘモスが漢に捕まり、拷問を受ける中、彼の子を身ごもったことを知る。 ◇クムワ(金蛙)/チョン・グァンリョル 扶余の王子だが、タムル軍のヘモスと深い友情で結ばれ、漢軍に抵抗する。後、漢の力に屈しながらも扶余の王となって勢力を拡大する。ユファを慕うが、ユファは終生、ヘモスを愛する。事情があって側室としてユファを王宮に入れ、チュモンを王子として育てる。 ◇ヘモス(解慕漱)/ホ・ジュノ 多勿(タムル)軍は、古朝鮮滅亡の後、流民を助けながらゲリラ的に漢に抵抗する集団。ヘモスはその長であり、韓民族の英雄として活躍する。しかし、扶余の先代の王に裏切られ、漢軍につかまり両目をつぶされてしまう。 ◇扶余の王妃(元后)[テソ、ヨンポの母]/キョン・ミリ クムワの正室。テソとヨンポの母親だが、夫クムワがユファへ強い愛慕を抱き続ける事に嫉妬心を抱き、息子テソにチュモンへの敵対心を燃やさせる。 ◇ヨミウル[神女]/チン・ヒギョン 扶余の王宮の神女。神通力を持ち、天命を王に進言したり、扶余の行く末を占う。時にその権力は王室をも脅かす。チュモンに古朝鮮の大王を示す「三足烏」の姿を見るのだが…。 ◇ヨンポ/ウォン・ギジュン 扶余第二王子・テソの弟。チュモンを敵対視し、さまざまな悪巧みをしてチュモンを陥れようとする。 ◇ヨンタバル(延陀勃)[ソソノの父]/キム・ビョンギ 小国・桂婁(ケル)の君長。同時に小国連盟体の“卒本”の大君長であり、大商団を率いる。人徳を備え、政治経済・外交に卓越した識見を持つ。 ◇モパルモ/イ・ゲイン 扶余の鉄器工場の鍛冶頭。漢の鉄器を越える鉄器を作るのが夢。王子・チュモンに全面的な信頼を寄せる。 ◇プドゥクプル(不得不)/イ・ジェヨン 扶余に命を捧げる大使者(テーサジャ)[大臣]。博識で権力を持つこともあるが、質素な生活をして時の王を助ける。知的策略に長け、後、テソを後援する。 ◇ウテ(優台)/チョン・ホビン ヨンタバル商団の執事。腕の立つ武芸者でもあり、優れた商才を発揮する。ソソノの後見をしている。 ◇サヨン/ペ・スビン ヨンタバル商団の策士。美男だが男にも女にもなれ、チュモンの部下・ヒョッポを愛する。 ◇オイ(烏伊)/ヨ・ホミン 扶余の町で詐欺まがいのことをしていたが、チュモンと知り合い彼の力となる。気が短く、武芸も達者。チュモンが慕うプヨンに思いを寄せ、当初チュモンに反発する。 ◇マリ(摩離)/アン・ジョンフン オイの仲間の一人。チュモンと町で出会う。情報通で交渉を得意とし、チュモンの参謀として活躍する。 ◇ヒョッポ(陜父)/イム・デホ 力持ちで武芸に秀でる男。オイ、マリの親友。父は多勿軍の一員。サヨンに好意を抱かれている。 ◇プヨン/イム・ソヨン 扶余の神殿に勤める巫女だったが、チュモンに愛され、トラブルに巻き込まれる。優しく素直な心の持ち主。 ◇ヤンジョン/ユン・ドンファン 漢の出城=ヒョント城の太守。もとは朝鮮の一族の王子だった。扶余の王クムワの旧友だったが、今は漢の官吏となり、クムワと対立する。後、扶余を漢の手中に収めるため、テソを利用し、娘・ヤンジョンをテソに嫁がせる。 ●物語 紀元前108年、2000年もの間続いていた古朝鮮国は、漢の侵入で滅亡する。民人は流民となって鉱山で働かされたり奴隷として扱われ、辛酸を極める生活を余儀なくされた。民族の英雄ヘモス(解慕漱)は、タムル軍を組織して漢に抵抗するが、漢軍との闘いで重傷を負う。河に流されたところを、河伯(ハベク)族の娘ユファ(柳花)に救われる。やがてふたりは恋に落ち、ユファはヘモスの子を身ごもる。 ***************************************** 一部、ネタバレします ***************************************** ●壮大な物語です。81話もあるのに、毎回画面に釘付けになって視聴できるほど優れた作品です。大胆不敵な主人公達の行動、優れた武芸術(特にチュモンの弓のエピソードが良い)、タムル弓など三種の神義の存在、国と国との駆け引き、嫉妬心うずまく宮中、異父兄弟の間の確執、故国を復活させる壮大な夢、神通力を持つ神女の存在と予言、民人を愛するが故の苦難とその克服、助け合うもの同士の強い絆、優れた武器の開発や塩や穀物などの物資の調達などなど、物語的要素がふんだんに盛り込まれ、優れた撮影術、演出と相まって素晴らしい作品に仕上がっています。 毎週、新巻が出るたびにDVD屋さんに行くのですが、十数巻置いてあっても1~2週間は借りられないほどの人気でした。 ●「チャングムの誓い」が女性的な雰囲気を持つとすれば、この物語は男性的な雰囲気のするお話です。初回から青年・チュモンが登場する第4話辺りまでのヘモスとユファの恋のエピソードや、チュモンがソソノに助けられる辺り、また、ヘモスが命を落とす辺りまでが前半とすれば、物語の骨となる部分はこの辺りにあって、息もつかせぬ展開に惚れ惚れしてしまいます。後半も無論良いのですが、王宮での会話の場面が毎回同じアングルに感じられたり、テソやチュモンの成長で国と国のレベルの戦いとなる辺りになると、話の展開に予測が効くようになり、少し驚きが減ってしまうところがあります。 ●音楽も特徴があって物語によく映え、登場人物も悪役含め、全てが適役と言って過言ではありませんが、特に素敵だと思うのは柳波夫人です。気品のある素晴らしい姿勢を保ち、気高い思想を持ち、理想の実現のために息子を励まし、首尾一貫してチュモンを厳しく教育・導く姿には参ってしまいます。孟母ではないですが、子供の気骨・将来の方向性はすべて、幼い頃の母親から伝わるのではないかと思ったりしました。 ●結局、こういう優れたドラマは、見てもらうほかありません。全面的に拍手拍手のドラマとして推薦して良いドラマです。ぜひ、どの話も抜かずに最後まできっちり視聴してほしいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
December 2, 2018 08:16:03 PM
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