映画ドラマ・千一夜

総合点：86　★★★★＋
（主人公の魅力度）=9　（シナリオ）=8.7 （細かいところの演出)=9　（音楽）=8.3

●2008年度　韓国ドラマ　ＳＢＳ　演出：ユ・インシク　脚本：キム・ギュワン　登場人物：
◇クォン・オジュン役(チャン・ヒョク)
　女たちの通帳残高を狙う生計型詐欺師。ヤクザ組織から金を借りているため、その返済に苦しんでいる。
◇チン・ダルレ役(イ・ダヘ)
　書店に働くシングルマザー。可愛い娘・スンデと義理の母・スンシムと一緒に暮らす。２０歳の時、ハンサムな山男・テオに出会って結婚したが、彼は娘が生まれる直前、山で死亡。
◇キム・ジング役(キム・ジョンテ)
　海外留学経験有のファンドマネジャー。相手を配慮しない会話・態度とは裏腹に、年老いた父親には礼儀正しく接し同居する孝行息子。ダルレに心奪われる。
◇イ・スンシム役（キム・ヘスク）
　ダルレの義母。保険勧誘員をしているが、カフェを開く夢を持っている。ダルレを愛し、彼女の再婚を望む。
◇キム・ホジン役（ソン・ビョンホ）
　元暴力団員だが、今は酒屋・倉庫管理会社を経営。元兄貴の妻であるスンシムを慕っている。
◇キム・マンドゥー役（ホン・ギョンイン）
　オジュンの唯一の友人。オジュンに金をせびられながらも、友情を捨てきれない。
◇チャン・ユジン役（キム・ファニ）
　ダルレの5歳の娘。スンデ。
●お話
　女を騙して金をしぼりとる詐欺師のオジュンは、ヤミ金業者に3千万ウォンの借金返済を迫られており、日々は切実だった。一方、山の事故で夫に死なれ、２０歳で未亡人となったダルレは、姑のスンソムと娘・スンデと倹しく暮らしていた。スンシムは娘のようなダルレに再婚して欲しいと願い、強制的に見合いをさせるが、遣ってきた相手は訳ありそうな老人だった。
*****************ネタバレします****************
●感想
　「ありがとうございます」他で優れた演技をしているチャン・ヒョク、それに「マイガール」で素敵なコメディータッチの演技をしたイ・ダヘの共演で、演技は非常にこなれており、周囲を守る人々の作る世界もなかなか優れた出来です。特に前半は、若干のミステリアスタッチもあって、金融業者会長の息子・ジングの何とも生真面目風なトボケタ妙な演技も功を奏して笑わせられます。
　演技としては、チャン・ヒョクを追い立てるヤクザ３人も旨かった・・・。
●ですが、総合的に、何か「毎回凄く期待してみる」という感じが無かったです。
　韓国ドラマの女優さんでは、イ・ダヘさんとハン・ジミンさんが好きで、彼女らの出るドラマは「好きな人が出ている」というだけで緊張してしまうようで、こちらで妙な心理が働いてしまいます・・・、それで点数下げるのでは意味がないけど・・・。
●お金では幸せは買えないけど、お金がないのも困ります・・・。毎回、見ていてそれは感じるんですよね。好きな人と居られれば、それだけで幸せ、ホントにそうなんです。
　それと、現実に詐欺師に騙されてしまう人がいるのも、実はよく分かるんですよね。（種類は違うんですが、僕も残念ながら詐欺にはあった口です。そういう心理って、弱い人間にはあるんだよな・・・）
●現実にダルレさんみたいな純粋な娘は、なかなか見つからないと思うけど、でも、こういう娘が、沢山居て欲しいです。そうしたら、世の中ぐんと良くなる・・・。
　このところ、花粉症でクシャミクシャミの毎日だし、疲れて体調不調にもなるけれど、こういうドラマに励まされながら遣っております。