映画ドラマ・千一夜

評点　★★★＋　ところどころ良いところもある

ナポレオンの王冠 ロシア大決戦 【DVD】
●制作年　2012年と思います＝ボロジノの戦い200周年記念作品　ロシア映画　
監督：オレグ・フェセンコ　音楽：マクシム・ドゥネフスキ　脚本：グレーブ・シプリゴフ　撮影：アルナス・バラズノスカ　キャスト：
◇タルソフ／セルゲイ・ベズラコフ(たぶん）
◇ベアータ／スヴェトラナ・メトキナ（たぶん）
他、アントン・ソコロフ、ヴァレリー・ニコラフ、オレグ・フェセンコ、マクシム・ドゥネフスキ、
●あらすじ
　ロシア軍12万人、ナポレオン軍13万人が対峙したボロジノの戦い前夜。フランス陣地を移動中のロシア青年タルソフは、ある人物の裏切りにより、ナポレオンの手にロシア軍の配置図が渡ったことを知る。タルソフは命がけでロシア陣地へと舞い戻り、総司令官にその事実を進言する。彼はエリート騎兵連隊への入隊が認められ、フランス側への先制攻撃の先陣を切り、完全な勝利は逃したものの、ナポレオンの出端をくじき、華々しい成果を上げた。
　その後、タルソフと騎兵隊の仲間たち4人に、ロシア皇帝より極秘の任務が与えられる。
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●感想
　ＤＶＤの紹介には「10万人を超えるナポレオン軍が冬将軍によって壊滅した、歴史に名高いロシア遠征。その中でも最大の戦闘・ボロジノの戦い200周年を記念して胆いりで製作された、スペクタクル歴史アクション一大巨編！」
とありました。２０億円ほどかかったようです。
　最初は実話に沿った、もう少し重厚なストーリーかと思ったのですが、違いました。頃合い、三銃士、みたいな感じですね。最初から喜劇的要素が入っているし、好きになった女性を、横合いから無理やり嫁にもらいたい悪いオジサンが出てくるし、最終的には剣の腕を磨いて対決する展開も、常套の道かな？　と、思いました。
●戦闘場面の表現は、何となく昭和の頃の日本の映画の水準の感じがあり、騎兵が砲弾の爆発で倒れる場面も、一生懸命演出しているのは分るのですが、少し素人的な撮り方に感じます。
●ですが、タルソフはカッコ良いし、ベアータもなるほど・・・、娯楽ものとしては結構見れました。ロシア版、っていうのも、どこか新鮮味がありました。（だいぶお金を掛けているので、少し深みがあるともっと良かった）
●表題は、ちょっと変です。取られたのは、もともとロシア皇帝の王冠なんだから、そういう名前が付かないとおかしいと思うんですが・・・。