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カテゴリ:SF・ファンタジー
評点 ☆☆☆☆ 感想に困る映画です。CGやメカ造形の発想は独自性があり、凄いけど、どういうストーリーかが分かり辛くて・・・。ちなみに、誰が主人公なのかも、最後までよく分かりませんでした。
リバイブ・プラネット 【DVD】 ●2016年度 ドイツ映画(英語で喋っています=字幕あり) 監督:スヴェン・クヌッペル 制作:ジム・ウォーカー 出演:ジム・ウォーカー ファビアン・モナステリオス セシール・デッカー ●あらすじ 大戦によって世界は滅亡、生き残った少数の人類は、遺伝子的に進化したクローン人間に支配されていた。地球上にある安全なドーム=シティの外は、人間隊員とクローン隊員によって警備がなされており、巨大な戦車が巡回している。その一台マッドネスに、クローン軍=ネメシスから通信があり、或る作戦を担った将校が乗り組むことになる・・・。一方、人間たちが収容されている免疫教会が、惑星侵略軍ツチグモに襲われる。 ************** 多少ネタバレします ************* ●感想 見始めて少し時間が経っても、登場人物の語る言葉だけでは状況が良く呑み込めませんでした。最初に出てくる巨大宇宙船の腹に描かれた「EZOリパブリック」が主役側なのかその反対なのか?、その辺りを含め、登場する組織体が複数なうえに、「ツチグモ」とか「カラクリ」とか「カマクラ」とか、(日本人には理解できる単語であるがために却って分かり辛い単語)が使われるために、最初の30分くらい、話がこんがらかったまま・・・。 実は視聴の後で、インターネットで「あらすじ」を参照し、もう一度映画を最初から見直して、なるほど、そういう意味だったのか、と理解できた次第です。その辺、描き方に工夫が欲しかったですね。確かに最初の「少女向け講義」で語られるには語られるのだけれど・・・。 ●当初、マッドネス号の艇長=ゲンパイ大尉が主人公だと思って見ていたのですが、どうもそういうわけではない。では、ミッションを担って赴任したナビス大尉かというと、そういう訳でもなさそう。免疫教会に避難する人物達でもない。どうもストーリーを最後まで見るに、マッドネス号の乗組員全体が主人公なのでは?という気がします。描き方として、誰か特定の人物に焦点が当たって、長い時間描写される、というタイプの映画ではなく、人間行動の全体像そのものが主人公的になっている映画かと思います。 でも、それだと分かりにくいんだなあ! ●物語の最後を書くと、見る人が減ってしまうと思うので止めておきますが、主人公特定しないくらいだから・・・・、「まずは視聴して見てください」ということになりますかね? ●映画製作者は、日本アニメのファンか日本ファンなのは確かで、人物や団体の名前に、日本語が多く使われています。カマクラの大仏さんらしき像も出てくる。その点では、英語圏の人にはエキゾチックな感じがするのかも、と思います。 ●CGはなかなか凄いです。レトロ風というか、メカデザインのほとんどが第二次大戦の頃のメカ具合で(潜水艦の内部のイメージとか)、制御盤のメータなども、何と、アナログメータです! その辺は、この映画ならではの雰囲気を醸し出していて成功しているかと思います。「カラクリ」の意味も、少し見ていると判明しますし、小道具に関する発想は優れていますね。 ●でも、メインのストーリーが分かり辛かった・・・。惜しいなあ、という感じです。 ただ、それが故にこの映画、どうも不思議な印象で、通常映画のゾーン域を越えようとする意気込みが感じられ、☆☆☆☆としました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
January 6, 2017 11:17:00 AM
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