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『セントラル・ステーション』 (1998)CENTRAL DO BRASIL CENTRAL STATION[米] ジャンル ドラマ
シネトピ ウォルター・サレス監督作品 sunnyさんお薦め作品です!(^o^)/~ 最後のほうでは涙、涙でした。 【ストーリー】 リオの中央駅。手紙の代書屋をしている元・教師のドーラは 手紙に託された様々な感情に、すでに何も感じなくなっていた。代書した手紙を投函せずに、破り捨てたり引き出しにしまいこんだままにしたりと、それって郵便法に違反してるんじゃないの?という性悪女。 一人の少年ジョズエとの出会いが、彼女の人生を変えていく。。少年の父親に宛てた一通の手紙から二人が結びついていく。母親を亡くし独りぼっちになったジョズエ。ドーラの性悪を見抜き疑い深く懐かない。そんな最悪の相性の二人が 父親探しに旅に出る。 ブラジル映画で初めてベルリン映画祭金熊賞を受賞(F・モンテネグロは主演女優賞も受賞)したヒューマン・ロードムービーの秀作。次第に疑似的な母子関係を築き上げていくふたりの交流をとおして、いつしか現代ブラジルの世情や問題なども明らかになっていくという作品構造も優れている。広大な風景をあますことなく魅力的にとらえたヴァルテル・カルバーリョの撮影も素晴らしい。監督はヴァルテル・サレス(←英語よみだと ウォルター・サレス?) ●監督 「モーターサイクル・ダイアリーズ」のウォルター・サレスが監督です。 「ザ・リング2」、「仄暗い水の底から」(=「Dark Water」来年公開)と、 ジャパニーズ・ホラーのハリウッドリメイクが盛んですが、「Dark Water」はサレス監督の次回作。 ジェニファー・コネリー主演、シェリー・デュバル、ジョン・C・ライリー、ティム・ロス、ダグレー・スコット 11月に新宿武蔵野館にて「ビハインド・ザ・サン」も公開される。 ●ブラジル映画といえば シティ・オブ・ゴッド(フェルナンド・メイレレス)を はずせないですね。「セントラルステーション」(サレス)→「アモーレス・ペロス」「天国の口、終わりの楽園」(キュアロン)とブラジル映画ヒットが続き、そして難解なテーマの「シティ・オブ・ゴッド」とつながる。。ブラジルの子どもは「シティ~」を観る。16歳未満禁止に異論が出て"ブラジル人なら必ず見るべき映画"とまでなったそうですね。まだ未見ですが、ノーバディーさんやiso777さん、お薦め 皆さんお薦めのようで、やっぱ、見ないとなって思いました~。サレス監督は こうした後輩監督達への協力もよくされているとか。「モーターサイクル・ダイヤリーズ」で、ハリウッド進出と言われているけど、ガエルくんと同じく、ハリウッドでも、南米でも言ったり来たりして映画を撮りたいそうです。 「僕がハリポタを撮ることはないけど〈笑〉今までと違う形態の映画も撮りたい」。それが「「Dark Water」なのだろうか。 ●俳優 ブラジル映画でアカデミー賞ノミネート作品が出たのは「セントラル・ステーション」が初めてでした。 受賞はかないませんでしたが、ハリウッドにブラジル映画を知らしめた優れた作品だったのですね。 主演女優賞は「恋におちたシェイクスピア」のグイネス・バルトロウでした。 受賞発表瞬間、バルトロウからフェルナンダ・モンテネグロに、カメラがパンしたら、憮然とした表情が映っていそう。 映画では化粧ッけのないおばさんだったけど、受賞式では美しかったそうなので、画像がないか探しましたが、1998年では見つかりませんでした。ブラジルを代表する女優さん。 [1998年度のアカデミー主演女優賞ノミネート] メリル・ストリープ(「One True Thing」) エミリー・ワトソン(「Hilary and Jackie」) グウィネス・パルトロー(「恋に落ちたシェイクスピア」) ケイト・ブランシェット(「Elizabeth」) フェルナンダ・モンテネグロ(「セントラル・ステーション) と、そうそうたる方たちですね。(もちろん 毎年でしょうが。。) この中でも、おそらくケイト・ブランシェットとグウィネス・バルトローが接戦だっただろうし、 エミリー・ワトソンの「本当のジャクリーヌ・デュプレ」もあった年だったのか!って感じです。 こりゃあ、、フェルナンダ・モンテネグロには、厳しかっただろう~って感じです。。 確かに地味でしたし、万人受けはしないでしょうが、同じ土俵で比べられない作品群にも思えますけど。 とっても深いモノを見せてくれたお話でした。 初老の女が旅を通して まるで別人のように人生に愛や興味を取り戻していく姿。 彼女がトラックの運転手に置いていかれて泣くシーンでは、カラカラに乾いた心に、はじめて "悲しみ"という形ですが 潤いが戻ったという風に見えて、、置いていかれてよかったじゃん、、アナタは一回泣いた方がよかったんだよ、、いろんな意味で。。などと思いました。 また、"手紙"が 鍵となるお話で、 現代のネットに慣れていると麻痺しちゃった、一通の手紙にこめられた思いの重さというか、、おしまいの方でまたドーラが代書屋をしてると、次々に人が来て 嬉しそうに 素朴に 語るんですが、もう~その人達の顔を見てると泣けて泣けて、、ドーラの目を通してみてるような感動がきたみたい。 手紙=顔=人生 ふ~、参りました。 殺伐としたうらさびしいブラジルの田舎を二人を乗せたバス。彼らの心理の変化を眺めながら、旅の終わりはどうなるんだろうとすっかり引き込まれ。ラストは ああ、これでよかったのだと思ったり。、、 「ライフ・イズ・ビューティフル」の母親と子供の名前も「ドーラ」と「ジョズエ」だそうですね。あちらは、でも、ユダヤ系な筈ですが、よくある 名前なのでしょうか。
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最終更新日
2005年10月22日 09時12分05秒
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