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『ボクサー』 (1997) THE BOXER ジャンル ドラマ/スポーツ
製作国 アメリカ シトピックス ジム・シェリダンとダニエル・デイ・ルイスコンビ3作目(「マイレフト・フット」「父の祈りを」)。監督、実に力こぶの入ったアイルランド映画です! これはIRAのお話です。 IRAって言葉は知ってますが、よくは分かりません。 北アイルランドで、ベルファストで60年代の終わりからずっと続いている紛争。宗教の問題があるから、私たちが理解するのは難しい面があります。 そのIRAを骨のずいまで見せてくれる、アイルランのお勉強ができる映画ですね。監督、製作、脚本、をアイルラン人。脚本のテリー・ジョージというひとは、ベルファストで生まれて、80年代にはIRAの人をかくまったうたがいで投獄された経験もあります。他のスタッフ、役者、はほとんどイギリス人、アイルランド人。自分たちをそんまま、映画に表している。 主人公は拳闘家。ボクサー。IRAの活動して投獄されて出てきたら自分の恋人が親友と結婚していた。しかも、その男はまだ投獄中。ボクサーの男がダニエル・デイ=ルイス。 みているうちに、なんでアイルランドは英国に怒っているのか、わかってくる。なんでロンドンに爆弾を落とそうとするのか。 アイルランドが独立した時、北アイルランドの6州を英国が統治することになった。北アイルランドにはカトリックとプロテスタントがいて、その宗教争いもあり、押さえつけられたカトリックの人たちが独立運動を始めた。69年にはついにテロに発展。そういう長い歴史をこの映画でかいせつしてくれるわけではありません。 「マイケル・コリンズ」のような伝記の固さはなかったです。エミリー・ワトソンが素晴らしい。ダニエルも男臭い !組織は、けっして1枚岩ではなく人の数だけ思いも信念も違う。IRAとその家族達の 様々な事情や思いが描かれている。 国籍、民族、宗教、、私たちはいろんなルールで区切られて生活している。これらは目には見えないが、はっきりした線引きがされているときがあります。 それが一つの国の中で起こることはたまらない事だ。 日本はアジアの中では割と嫌われている。最近の中国からは凄い反発を受けている。 アイルランドとイギリス。 大体歴史を見ると隣国とは仲が悪いものだ。 侵略と独立の歴史。その支配影響によりさらに国内の思想なども分断される。。 IRA魂というものを厳しく見せています。ロマンスも、あれもこれもと、いろんなものが欲深すぎて盛りだくさんですが、間違いなく一級品です。 ストーリー 入所時は19歳で、14年の刑期を終えて出所してきたダニー・フリン。元IRA。彼の出所した時、ちょうどIRAの囚人に嫁いだ花嫁とその団体が笑いさざめきながらすれ違う。 男たちが戦いに身を投じていた間、女達はそれを支え待つことを余儀なくされていた。 ダニーにも当時16歳の恋人がいて出所後に再会する。 けれど彼女に父は組織のリーダー格でダニーと付き合うことは禁じるのだった。 何故なら 彼女は。。帰ってきたダニーは、組織に戻ることはせず古巣のボクシングクラブに舞い戻った。しかし、ジムはダニーが逮捕されると同時に閉鎖に追い込まれていた。 ジムのトレーナーのアイクは、ダニーの出所に元気付きまた二人はジムを再開するのだった。 そんなダニーをIRAはじっと静観する。 おりしも、和平条約を結ぼうという緊迫した政治情勢で、ベルファストは常にヘリコプターや機動隊に監視された生活だった。組織の方向は和平へ向かっているが、1部過激な考えの者たちにより和平は難航していた。 ダニーとアイクが再開したジムは徐々に 子供たちやヤク浸りしか光明を見出せない若者の発散の場となっていき、ダニーは少しずつ認められていく。 初の対戦試合では 元ジムメンバーでIRAに身を投じたことで死んだ仲間の追悼となった。死んだ仲間たちは一番おさなくて13歳だった。 14年間収監されていたためにすっかり無口になったダニーだが、彼の打たれても諦めない戦いぶりに人々は ダニーの無言のメッセージを感じはじめる。やがて大歓声が巻き上がる。 ダニーとアイクのジムは”無宗派ジム”(無宗派=non-sectarian)と、評判が広がり、警察やマスコミから和平ヘの道を説く広告塔のように扱われるようになる。 「いつか よくなる」それは これまで多くの犠牲を払ってきてもう戦いはたくさんだという人々のずっと願ってきたこと。けれど、過去の傷跡でテロだけが打開策と信じる過激派には納得のいかないことだった。 ダニーの家に銃弾が打ち込まれる。 ついに、和平条約が制定され、事態は、ますます緊迫を帯び、警察車の爆派、ジムの放火、ある人の殺害、、と一気にラストへと向かう。 監督: ジム・シェリダン Jim Sheridan 製作: ジム・シェリダン Jim Sheridan アーサー・ラッピン Arthur Lappin 脚本: ジム・シェリダン Jim Sheridan テリー・ジョージ Terry George 撮影: クリス・メンゲス Chris Menges 音楽: ギャヴィン・フライデー Gavin Friday モーリス・シーザー Maurice Seezer 出演: ダニエル・デイ=ルイス Daniel Day-Lewis ダニー・フリン エミリー・ワトソン Emily Watson マギー ブライアン・コックス Brian Cox ジョー・ハミル ジェラード・マクソーリー Gerard McSorley ハリー ケン・ストット Ken Stott エレノア・メスヴェン Eleanor Methven シアラン・フィッツジェラルド Ciaran Fitzgerald 名優ダニエル・デイ・ルイスが、「父の祈りを」などのJ・シェリダン監督と組んだ辛口のラブ・ストーリー。元テロリストのダニーが14年の刑を終えて出所した。彼はかつての恋人マギーと再会するが、。かつてボクサーとして有望視されていたダニーは、再びボクシングの道に戻ろうとする。同時にマギーとの恋が再燃し、二人は密会を重ねる。だがIRAのメンバーはダニーの行動を危険視していた……。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年04月21日 09時08分45秒
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