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テーマ:映画と原作(83)
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『イグジステンズ』 (1999)
EXISTENZ 上映時間 97 分 製作国 カナダ/イギリス ジャンル SF/ホラー 公式サイト /映画監督論
クローネンバーグ監督作品の中では「破滅度が低い」「惜しい」「もったいない」とか評判の映画。同監督のビゴ・モーテンセン主演の新作「ヒストリー・オブ・ヴァイオレンス A Hisory of Violence」(2005/製作国アメリカ/アメリカ公開2005年9月30日/日本公開未定)でも話題。 ●ストーリー 未来のゲームは、脊髄にケーブルを直結したヴァーチャル・リアリティ・ゲーム。アンテナ・リサーチ社の「イグジステンズ」はファン待望の最新作。市場に出回る前段階。トップゲームデザイナーのアレグラ・ゲラーは、試作のために集められたグループとのテストプレイを始めようとしていた。 ゲームをプレイするには、脊髄とゲーム機をつなぐためのケーブルの“穴”を体に開ける。“バイオポート”と呼ばれるこの穴で一度手術を施せばあらゆるゲームが遊べるようになる。ピアス穴のようにふさがることは無い。“ゲームポッド”という両手で持てるゲーム機がプログラムのようだ。ゴムのような感触、エイリアンの幼虫のような形。。“コード”で脊髄と接続される。 ゲーム開始後すぐに「イグジステンズに死を!アレグラ・ゲラーに死を!」と一人の男が発砲。アレグラはその場に崩れ、警備係をしていたマーケティング見習いのテッド・パイクル(ジュード・ロウ)はアレグラを起こすと肩を貸し、その場を逃げ出した。 「イグジステンズ」のマスター版が入っている彼女のポッドはダメージを負い、中身が無事か確かめるに一緒にプレイして欲しいと持ちかけられる。けれどテッドはバイオポート(身体に穴をあけるなんて嫌)を持っていなかった。 ●脊髄に穴を開ける?? 聞いただけで 腰があいたたっ話しですが、「マトリックス」に先駆けること何年前の作品かな。。神経に直接接続、って、こういう話にも驚かなくなりました。「マトリック」と決定的に違うのはネチャネチャ、ドロドロ、グログロ感ですね。ゲーム機の故障を直すのは外科手術並だし、ジュードはお魚屋さんみたく、魚ならぬ蛙を?さばいてました。それらがゲーム機の会社のしごとあんだから、変~です。中学時代の生物の実験みたいだよ~。 ゲーム機はなんだか、エイリアンの幼虫のよう。接続コードもへその緒みたいで、実際切断しようものなら、ホースから出る水のように鮮血がほとばしる。劇中、出てくる飛び道具は両生類の軟骨で作られた、人間の歯を弾にしたグリッスル・ガン。このガンはしばしば出てくる。アレグラを狙ったガンであり、ゲーム中ジュードが入手し殺しをするガン。犬が運ぶ。ゲーム内と、外界をつなぐキーワードの一つだったみたいね。 ●贅沢な登場人物たち ジュードの背中に穴を開けるだけの、ウォレム・デフォー。故障したゲーム・ポッドを修理するだけのイアン・ホルム。ゲームの会の司会だけのクリストファー・エクルストン。サラ・ポリーは CAST紹介にも出てませんが。最後の方できれいなお姉さん。 肝心の主役のゲーム・デザイナーのジェニファー・ジェイソン・リーとゲーム会社の社員にジュード・ロウ。ふたりは表情硬し、アクション特になし。。淡々とやっとりますた。 こんな↓記事を見つだしまし、 ほえ~っと思った次第。 「ゲイ・ポルノでは、アヌスを舐めること──つまり"Lick"することを、"Ass Eating"もしくは"Rimming"と言う。"eat""rim"という単語からその生々しさと濃厚さ、意味合いが伝わるだろう。さらに「ポート」と「ロッド」の二つの「器官」を持ち合わせた男性ならば、理論的に、何人とでも同時に「性的なネットワーク」を「構築」できる。映画『イグジステンズ』を観ながら考えていたのはそんなことばかりだった。だってバイオ・ポートって、まともに肛門でしょう。そこに臍の緒みたいなロッドを挿入して「プレイ」するのだが、そのとき「ポート」に唾をつけて舐め、指でほぐし、さらにKYゼリーのようなジェルも塗っている。アナル・セックス経験者なら誰だってその「プロトコル」に笑い出すんじゃないかと思う。しかもジュード・ロウが最初にバイオ・ポートを貫通させたときの痛がりようといい、腰砕けの状態といい他にどう解釈したらよいのだろう。つまり「eXistenZ」というゲームは、近未来のゲームでもなんでもなく、「すでに存在(実存)」している快楽の「ポート」気付いた人間たちのプレイ、そして『イグジステンズ』という映画は彼らの「法悦の詩」をいつもの悪趣味な小道具で幻想的に描いた、と言えるだろう。」
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最終更新日
2005年12月06日 01時04分39秒
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