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テーマ:映画と原作(83)
カテゴリ:海外文学
映画鑑賞感想:『ライラの冒険 黄金の羅針盤』 ライラの冒険 黄金の羅針盤 先行上映吹替え版(2008 2/25 記述追加) 原作のほうが上? 米誌が選定「映画化されて失望した作品23本」 「ライラの冒険」続編の製作が中止? プルマン氏の映画『黄金の羅針盤』公開に向けたコメント 第2巻で登場するウィル少年。 わたしたちの世界の少年です。初めて彼と出会ったライラが真理計にたずねます。「彼は何者?味方?それとも敵?」。真理計の答えは<人殺しだ>ウィルは、強さを内に秘めた物静かなタイプとは違います。自分と母親にふりかかる災難を取り除くために、幼い頃から知恵と勇気で必死で戦ってきたという生い立ち。彼には守ってくれる人はいなかった。彼が母を守らなければ、っと考え成長してきてました。第1巻でのライラの一連の冒険から見えた彼女の強さをも上まわる強さを備えた少年です。 しばしばライラに「○○~しろ」という命令口調です。ライラもそれに反発するでもなく、、とにかく協力体制に入ります。 優しくないわけではないけれど、例えば同じ少年と少女が主人公の「未来少年コナン」や「天空の城ラピュタ」(宮崎駿作品ばかりですが。。)などのように、女の子をいたわり助ける優しく強い男の子、というイメージよりはもっとクールでシビアでタフと言う印象で驚きました。 物怖じとか内気さというのは無いです。それでこそライラとコンビを組むのにぴったりなキャラクターということです。 ウィル少年もまた、重大な役割を担います。<神秘の短剣>という剣の守り主となるのです。 徐々にあらゆる平行世界(パラレルワールド)の均衡がおかしくなってきていて、そうした世界を行き来するための窓を切り開く短剣。 この短剣を狙って二人を狙うモノがあとを断たない。 短剣を使いこなすにはライラが真理計を読むと同じようなコツが必要で、ウィルは大切な母への思いを断ち、父の死を乗り越え、、と、ますます二人の道は険しくなっていきます。 さらに、ふたりだけではなく、主人公らとは遠く離れた場所で、いろいろな登場人物達が、一生懸命活躍するのです。 物語は彼らの周囲だけで進むのではない。そして、たくさんの人が死んでますね~。<ハリポタ>の比ではないくらい、大勢死んでます。ファンタジーの枠以上の死人の数では?というくらいに。 ファンタジーの王道のかたち、少年と少女がそろいました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年08月05日 22時31分46秒
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