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ジョニー・デップ


2006年10月14日
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テーマ:映画と原作(83)
カテゴリ:海外文学
映画「トゥモロー・ワールド」原作 アルフォンソ・キュアロン監督 (「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」)最新作
人類の子供たち
2021年、世界中でなぜか子供が生まれなくなり四半世紀が過ぎた。絶望と無気力が蔓延するなか、イギリスでは国守ザンが絶対権力を握っていた。ザンのいとこで大学教授のセオは、反体制組織の女性と恋に落ち、組織のメンバーからザンの執政の恐ろしい裏側を知らされる。やがて組織がザンに目をつけられ、その女性が助けを求めてきた時、セオは思わぬ逃亡生活の渦中へ…ミステリ界の頂点に立つ著者が新境地を拓いた話題作。「女には向かない職業」、ダルグリッシュ警部シリーズで知られる英国の女流ミステリー作家P・D・ジェイムズの近未来サスペンス。
早川書房 ハヤカワ・ミステリ文庫 1999年07月
P.D.ジェイムズ著作一覧





11月公開「トゥモロー・ワールド」原作

原作本が書店に並んでます。
題名が改名されてました。
『人類の子供たち』→『トゥモロー・ワールド』
映画の題名になったのですね。


感想:

子供が生まれなくなる。

物語では、その原因を科学的に細かく描かない。 初めのうちは人口低下を歓迎する事柄のように受け取る人々。人口増加は食糧危機を招くし、低下は喜ばしい、なんて思っている。

ところが。1995年からパッタリと子供の誕生がなくなる。冷凍保存していた”精子”もその機能を失っていた。1995年生まれの子供たちが性的に成熟するまで、危機感は決定的ではなかったが、<エイジ>と呼ばれるその子供たちも、生殖機能が失われていた。


まるで 恐竜絶滅説の一つのような要因のはなし。しかも、それがゆるゆると人口低下をたどるのではなく。いきなり、1995年。 ちょうど著者が執筆している時代、まさに現代につきつけられる話です。この線引きはなんだ?


現在、地球の人口はますます増加している、とニュースでみたばかりです。一方で 我が国日本は少子化問題が深刻なのは周知のことです。


・自分の子供はおろか、文明を受け継ぐ子孫が得られない。
・どんなに素晴らしい文化遺産を残そうと、数十年後にはそれを見る人間は一人としていなくなる。
・保育施設/学校は閉鎖され、門柱が釘付けされ、図書館からは児童文学が排除されている。
・もはや子供の姿は、映像の中でのみ、身近に一切存在しない。女たちは満たされない母性本能に精神の均衡をなくし、人形を乳母車に乗せて歩いたり、ほおずりしたり。
・老人の自殺、および「生命の解放」という名の下の粛清。


絶望と無気力が、世界中を覆う。


受胎可能な女性と、健康な精子をもつ男性を探しての、健康チェックが強制的に持続しているが、それは、遺伝的に犯罪暦や、病歴のない人々にのみ行われてる。


↓ここで、オチを言ってしまうと、読む楽しみや映画が面白くなくなりますから要注意。


結局、<エイジ>以来、30年ぶり?くらいに、男の子が誕生するシーンで幕を閉じるが、たった一人の男子の誕生で総てが解決するようには感じられない。その子供は、政府が人々に課していた健康チェックから漏れていた、てんかん患者の精子からだった。この子供が成長して精子を有するなら、<エイジ>世代の女性がまだ、妊娠可能なら、受胎させられるだろう、なんて会話をしている。 まるで絶滅危機種の配合に四苦八苦する動物園状態。こんな事態になったら、もう、望み薄としか、思えません。

<連想する他作品>

■「アイ・ロボット」の原作者アイザック・アシモフ との類似
アイ,ロボット 特別編<延命技術の向上>と、<生殖能力の低下>による人口減少、ひいては<人類滅亡の危機>は、SFでよく見られるテーマです。特に、アイザック・アシモフの「銀河興亡史 ファウンデーション」で、描かれ確立している世界観に思います。 
完璧な受胎コントロール。直接的な肉体の接触無しの社交形態。人々は映像での交際しか出来ない。人類総ひきこもりに陥っている。 アシモフの「ロボット三原則」とつながるはなしで、総ての生産はロボットまかせ。広大な領土ごとに、両性具有のニュータイプの人間がポツンポツンと存在、高度な社会と自負。

アシモフ 夜明けのロボット アシモフ ロボットと帝国 アシモフ ファウンデーションの彼方へ
「夜明けのロボット」「ロボットと帝国」「ファウンデーションの彼方へ」「ファウンデーションと地球」


■シャーリーズ・セロン「イーオン・フラックス」と比較

「人類の子供たち」が原作かと見まごう話の映画です。
体制側と、反体制側の攻防もそうだし。。「イーオン・フラックス」では、クローン技術で人類滅亡をなんとか回避してました。 対して、「人類の子供たち」のほうは、P・D・ジェイムズの執筆した時代(1993年発行)としては、クローン技術に現実味は無かったんでしょう。SFとしても科学についての話が足らないし、、クローンについての技術がない分古さ、物足らなさを感じてしまう。 キュアロン監督は、ちょっと物足らない原作をどう料理しているのでしょう・・。








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最終更新日  2008年08月05日 22時52分38秒
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