GKB47という愚劣さ
内閣府自殺対策推進室が、来る3月「自殺防止対策強化月間」を迎えるにあたっての標語を発表した。 いわく「あなたもGKB47宣言!」なのだと言い、かの人気グループAKB48をもじったのだと言う。 そもそも自殺発生の根源的な原因とは向き合おうとせず、ただ「やめましょう」「思いとどまりましょう」みたいな掛け声しか発していないのが政府の実情である。 むしろ「現場」で自殺願望者と寄り添いながら、ひとつひとつ地道な成果を上げているのは在野の人々なのである。 毎年3万人を超える自殺者が出ていて、その高止まり傾向には一向に改善の気配さえもない。 そうした深刻な問題に取り組もうと言う時に、この標語を生みだすモノの見方考え方の、その凄まじいまでの軽薄さに鳥肌が立つ。 こんなバカげた施策しか紡ぎだし得ない馬鹿どもに血税を投じるよりは、もっと他に、真に自殺防止に実効あるお金の使い方があるのではないのか? そもそも、こんなバカな政府だから一向に改善しないのだとも言えるのかもしれない。 死を思い立った者の心に寄り添い得るのは、役人や政治家ではなく、勿論こんなバカげた標語でも無いのである。