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カテゴリ:映画ほか
予告の静かな阿部ちゃんに惹かれて見ることに。 冒頭、文字通りのそっとした感じの大きな背中に吸い寄せられる。 しかもちょっと猫背気味、もっさりした手足、だぼっとした丸で服のサイズなんて気にしてないような上着やコート。サンダルを引きずって歩く。 全体的に風采のあがらない印象。・・それは阿部寛のアップになっても同じ。 「吃音」であるために、言葉を選び、ゆっくり慎重に話す。 選んだ言葉意外はしゃべらない。・・何かを抱えてるのか、時々屋上に上がり、苦悶している。 こんな非常勤教師が、ある問題を抱えたクラスの生徒たちに本気で対峙する。 「先生、これは罰なんですか」「罰じゃない。責任だ」 「誰かを嫌うことがいじめじゃない。一人とか大勢とか関係ない。誰かが何かを抱えて苦しんでいる、それに気づこうとせず、聞いてやろうともしない、それがいじめだ」 うろ覚えで申し訳ないが、いいセリフを続々と聞いた。 これらのセリフを発するときの阿部寛がすごくいい。ようやく「大人の芝居」を手に入れた感じ。 「歩いても歩いても」のときもいいと思ったが、この映画の彼は出色の出来! すごく彼に合っている。 ただ賑やかでいざというときにも教えて諭す、というより他のことで解決しちゃう騒々しい教師像が多い昨今のテレビドラマに、こんなのっそりした格好の悪い、でもちゃんと言葉を本気で伝えようとする教師がいてもいいのではないか?と思えた。 いっそこれドラマ化しちゃえばいいのに。それぐらい阿部ちゃんの表情、いいっす。 あとこの映画には美少年の生徒が登場する。本郷奏多くんという。 系列でいえば神木龍之介くん?(きゃー!と叫んでる人!静かに!) それがまたいい芝居するのだ♪この子はこんど乙一原作の「GOTH」に主演するようだからこれからブレイクするんじゃない~?美少年好きは要チェックだねw お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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