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夏休みを利用して、父親の看護のため里帰り中。道中と、家での空き時間に読みました。
![]() 大学受験に失敗して、予備校受験に訪れたホテルで巻き込まれた火災。 孝史は、時間旅行者に助けられ昭和11年とある邸宅にタイムトリップする。 そこは、2・26事件の渦中であった。 2・26事件のことなどよく知らない、いまどきの少年だった孝史が、時間旅行者、平田とともに戦前の時代を生き、そこで出会った人々とのふれあいを通して変わっていく。 歴史を変えることはできない。 平田は「歴史は行きたいところを目指す。そしてそのために必要な人間を登場させ、要らなくなった人間を舞台から下ろす。」 まがいものの神と自らを称す平田は、人間として生きるために、昭和の時代に残る。 決して変えることのできない歴史の流れ、苦悩しながら、現代へ戻る孝史。 ある約束をして・・・・ 読み応えたっぷりの物語でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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