エンドレスな話part2
最近、通い始めたMさん女性。認知症があって、歩行は可能ですが見当識障害 *見当識障害(けんとうしきしょうがい) 見当識とは、時間、場所、人物や周囲の状況を正しく認識することをいい ます。見当識が障害されると、家族がわからなくなったり、日時や季節が わからない、あるいはいま自分がいる場所がわからないというような現象 が起こります がとにかく強い。ましてや最近知らないとこに無理やりに連れてこられたものだから、不安で不安で仕方がない。Mさん「あの…娘はどこ?」私 「お仕事ですよ。」Mさん「あっそう良かったぁ」Mさん「あの…お財布忘れてきちゃったんだけど…」私 「今日は必要ないんで大丈夫ですよ。」Mさん「あっそう良かったぁ」Mさん「あの…どうしたらいいの?」私 「一緒にご飯食べたり、運動しましょう」Mさん「あっそう良かったぁ」Mさん「あの…娘はどこ?」…と16時までエンドレス。私は実は「好き」でして、なんてったって「良かったぁ」と一瞬安心してくれるから。女性は結構こういうタイプの方多いですね。これがねー時々アレンジがかかって違うコト聞かれたりすると!「お~っ」と新たな発見になります。そういう時は嬉しくて連絡帳に書いたりしたりして…。自分は結局昼間だけのお付き合いなんでニコニコと同じ話してますが。家族の方々はほんと大変だと思いますね。。肉親だから余計に辛いしギャップに悩むと思うしイライラするし。自分も正直親が認知症になったら冷静に対応出来るか、正直なとこ自信はないです。今のように笑って対応出来るか…自信ないですね。ナースですけどね。。特養ナースだった時に「しーちゃん」と息子夫婦に呼ばれてる100歳の認知症の方がいましたが、息子さん達は見事に「しーちゃん」の両親になってましたねぇ。ショートステイの時に帰り際。。「しーちゃん?お姉さんやお兄さんの言うコトを聞いて大人しくしてるのよ」とお嫁さん。すると満面の笑顔で「はい!」と「しーちゃん」自分が出会った家族の中で一番理想の家族です。注)もちろん「しーちゃん」が大人しくする事はありませんよ。お膳はひっくり返す。お茶は撒く。噛み付くなどとなかなかのお転婆ぶりでしたけど。