アイリッシュ・ウルフハウンドは以前にも紹介しましたが、体高が1mを越すものもいて、現存する犬としては最も背の高い犬です。
15世紀頃から家畜の護衛に活躍していましたが、オオカミの数が減った為17世紀には絶滅の危機に。19世紀後半になって再興に成功しました。体のわりには大人しい性格で、飼い主と一緒にソファーに寝そべるのが大好きな犬です。それなりに大きなスペースを確保してあげる必要があります。スタミナに溢れていますから、自転車の引き運動等、朝晩1時間位は日課にしてあげて下さい。
夫のアジリティ競技の仲間でこの犬を最近亡くした人がいます。まだ若かったのに残念なことです。この子に似た犬を作って欲しくて、あちこち探したらしいのですが、4万円位すると言われ、悩んでいたところ、灯台元暮らしで、私が作っていることを知って依頼されたのです。
アイリッシュ・ウルフハウンドは私も大好きな犬で、以前にも作ったことがあるので、サンプルとして見てもらったところ、納得してくれたので、引き受けることにしました。
相手方の希望としては犬の遺髪を植え込んで欲しいということでした。いわゆる
メモリアルドッグですね。
写真と犬の遺髪が送られてきました。ウルフドッグにしてはとても毛の長い犬でした。毛色も毛質も羊毛となじみが良く、一安心しました。犬の毛の中には柔らかすぎたり、硬すぎたりして、フェルト化が難しい毛質があります。そういう場合はお腹の中に入れたりしますが、今回の場合はすべて表面に植毛することができました。
本当にかわいい顔をしていて、亡くした人はさぞかし悲しい思いをしていることだろうなと心から思いました。遺髪は大切に、犬の体全体に慎重に植毛しました。耳と尾は混じりけ無しに犬の毛を使ってあります。色がとても良く似た羊毛を中の方で使っていますが、表面の白い色以外はほとんど犬の毛です。
実物を見ていないので、夫から聞いた話等を元に胸にあるハート型の白い毛も再現しました。この子には新技法を導入して、目と鼻に透明樹脂をつかって、輝きをだしました。この写真より実物の方がずっとかわいいですよ!!!シルバーのペンダントも特別にプレゼントしました。注文主にはとても喜んでいただき、私も一安心です。
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