ニューヨークの地下鉄で、相手に席を譲ろうとする時の話を聞きました。
誰かに席をゆずろうと思うとき、
「どうぞお座り下さい」と言うと、相手は「いいえ、どうぞおかまいなく。私は大丈夫ですから」と笑顔で断ることが多いのだそうです。それはお年寄りでも、障害者の方でも。
では、本当にその人に席を譲りたいなと思ったら、どうしたらいいのでしょう?
譲りたい相手が近づいてきたら、ちょうどいいタイミングを見計らって、スッと立ち上がるのがいいのだそうです。次の駅で降りるふりをして。
相手が「あ。」と反応したら、「次の駅で降りますから」と返事をするのもありです。もちろん、周囲の人も、本人も、席を譲られる方も、その人が次の駅で降りないことは知っているのです。そうして初めて、「ありがとう」と答えて、その席は相手に譲られるのだそうです。
なんとも、奥ゆかしいではありませんか!