ちょっと日光・鬼怒川へ
霧降高原に3本もの夏山リフトがあり今年は11月始めで運転を終了してしまうとのことで、来年まで待ってもよかったのですが、まだ乗ったことのない鬼怒川温泉のロープウェイとセットにして日帰りでさっと今日乗りに行ってきました。 朝7時20分頃東武浅草駅に到着すると、幸いなことに7時30分発の東武日光行き特急けごん1号にまだ空席があったため特急券、そして山菜おこわ弁当を購入し浅草を出発します。前夜まで行こうかどうか迷っていたので、私にしては珍しく特急券を予め用意していなかったのです。 特急けごん1号は観光客あるいはハイカーでほぼ満席でした。弁当を食べると例により眠くなり、途中駅到着の放送で覚醒するも結局終点に近い下今市手前の杉並木のところまで眠っている状態でした。 東武日光駅で降りた多くの乗客は東照宮あるいは中禅寺湖方面のバスへと乗り換え満員のバスが駅前から次々と発車して行きます。それにひきかえ私の目指す9時30分発の霧降高原方面のバスに乗った客はわずか3名。どうも霧降高原方面は自家用車で行く客が多いようです。 しかし走り出して15分、別荘や保養所の集まっている集落を抜けると、カーブの多い、長い上り坂が続き、眼下には日光の市街地が見渡せます。中禅寺湖に向かうバスならまだいろは坂の手前あたりを走っている頃合でしょう。いろは坂に負けない景色がいろは坂よりも近くで観ることができるということはもっとアピールされてよいのではないかと思いました。 さらに10分ほど乗った霧降高原バス停でバス降りてリフト乗り場へ。第1,3,4の3つのリフトで標高差400メートルほどを登って行くことになります。第2リフトというのがないのですが、第3リフトの傍らに休止中のリフトがそのままありこれがそうらしいです。 リフト券売り場で例によって山と渓谷(ヤマケイ)の割引券を出すと「何ですかこれは?」と言われ、説明すると、売り場の人が中に引っ込み、中の人と相談の上割引券どおりの金額で乗せてもらうことができました(後の鬼怒川のときは問題なかったので、このリフトにはこの種の割引券で乗る客はあまりいないということなのでしょう。)。 私はリフトを乗り継いで終点まで行き引き返すだけなので山に行く装いですらなかったのですが(そのため霧降ではかなり寒い思いをしました。)、リフト終点から徒歩30分の丸山山頂を目指す自家用車で来たハイカーもそこそこいてリフトは賑わっていました。天気はうす曇。 終点から徒歩5分ほどの小丸山の山頂が私の行ける限界。入山届を出さぬまま熊よけの鈴を鳴らして霧のかかった丸山へと登っていく多数のハイカーを見送り下りのリフトでバス停まで降りてきました。言うまでもありませんが、リフトは下りのほうが景色もよくスリルもあります。 東武日光駅へ戻るバスの運転手は行きと同じ。途中までは乗客は私一人で、何をしてきたのかという話から始まり、日光といえばということで修学旅行の話、熊に出会わぬようにする方法はなどの話をしながら、沿道に野生のサルを見つつ東武日光駅までまた戻ってきました。 東武日光から鬼怒川温泉までは東武電車で。ダイヤの都合下今市、鬼怒川温泉のわずか20分間を500円余分に支払い特急に乗るという贅沢というかもったいないことをして11時57分に鬼怒川温泉駅へ。鬼怒川へ向かう電車は山でもないのにカーブが多く自動車にもかけるような速度でゆっくりと走っていました。鬼怒川温泉駅前にも多くの観光客がいました。 鬼怒川温泉駅からロープウェイ山麓駅までは本来30分ほど歩かなければなりませんが、シーズン時は便利な無料シャトルバスが駅近くの鬼怒川ライン下り乗り場のそばから30分間隔で出ていて、私もそれに乗って行きました。 12時15分にロープウェイ山麓駅に着くと接続よく18分発があるとのこと。運がいいなと思って列に着くと私の1人前で満員ということで足止め。18分間隔の運転だったなと思い出しやれやれと思っていると「一、二分お待ちください」と係員。不思議に思っているとサービスよく下りのロープウェイをすぐ折返し運転させるということでした。 山頂まで3分半の間、ロープウェイ眼下に見える景色は谷間にある鬼怒川の温泉街。紅葉は霧降高原同様、まだか少し気の早いのが色づき始めた程度でした。 山頂にはサルとシカを同居させた不思議なおさるの山があり入園無料。子どもがえさを買ってまごの手のような道具でフェンス越しにサルにえさをやっていました。かわいらしい子ザルにえさをあげようとしているのですが横から大人のサルに横取りされるという光景が繰り返されていました。山頂の温泉神社でおみくじを引くと末吉。15分ほど山頂で過ごしロープウェイで下山しました。 その後は、格別でない舞茸そば(1,300円)を食べ(別の店でおいしそうな鴨南蛮つけそばを見つけたのですが、客がいっぱいで断念しました。)、鬼怒川温泉ということで、有名な「ホテルニュー岡部」で温泉入浴にあずかり、早々に14時14分鬼怒川温泉発の特急きぬ122号で帰京しました。