第十一回 トーンカーブ(その2)第十一回 トーンカーブ(その2)さてさて、すっかりサボってしまいましたが「お手軽講座」再開です。 ……どこまで行ったっけ?? そうだ。トーンカーブ。 下はレベル補正でハイライトのカブリをとるところまでやってあります。 上の写真の何が不満かと言うとまず全体的に暗いですよね。 だからトーンカーブで軽くしてあげます。 全体に明るくなりましたが、クルマの白いボディラインが飛んでしまいました。 そこで必殺S字カーブの登場です。 SD側だけを明るくして、HL側は元に戻してあげるという感じです。 どうですか? クルマのトーンを残しながら全体が明るい印象になりました。 もっと微妙な絵柄ではこんなカーブになっちゃうこともあります。 「情報」ウィンドウの数字とにらめっこしながらピンポイントで調整していくとこうなっちゃうのですね。大事なのはそれぞれの領域のコントラストを意識することです。 上の図でAの領域とBの領域ではトーンの傾きが違いますね。傾きが強いほどその領域のコントラストは強くなります。上の調整の例で言うと中間調のコントラストを犠牲にしてHLとSDのコントラストを強調しているという事なんです。このトーンの傾きをガンマといいます。単に明るさを調整するだけではなく、ガンマをコントロールすることこそが「トーンカーブ」の役割なのです。 今回はここまでです。 ひとりごと…ガンマを理解したら、映像のプロになれちゃうよなぁ… ぜんぜん「お手軽」じゃないじゃん!! 目次へ戻る |