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カテゴリ:医療
東国原知事が就任したと同時に鳥インフルエンザがまた宮崎県で発生した模様です。H5N1型ウィルスはある日突然、新型インフルエンザに変わりかねません。アジアでは人に感染した例が数百以上見られ、死亡率は50%を越すそうです。
アジアのどこかの国で新型インフルエンザが何時発生しても可笑しくない状況です。交通機関の発達している現代では水際作戦が功を奏するかはなはだ疑問です。日本にウィルスが一端上陸すればたちまち全国津々浦々に拡がるでしょう。 新型インフルエンザは同じH5N1 型ウィルスで起きたスペイン風邪とは比較できないぐらいスピードで全世界に拡がるでしょう。空港の検疫を潜り抜けたウィルスが日本全国に拡散することを前提として対策を練らなくてはなりません。 水際作戦が成功してもワクチンを造る時間が稼げない可能性が高いと思います。タミフルの備蓄さえ十分とは言えない現状では厚労省が2週間の備蓄を呼びかけたように、外出を控えて家の中で流行が通り過ぎるのを待つしかありません 数十万人もの病死者が予測されていますので、慢性疾患のある患者がウィルスの蔓延している病院に近づくのは自殺行為です。ところが病院は2週間の薬の備蓄を認めません。薬が必要ならば流行時にも病院に薬を取りに来いと主張します。 私の母親は80歳を超しますが月1回通院して2週間分の投薬を受け、後の1回は家族が代わりに診察を受けて2週間分の投薬を受けていますが、先日家族が診察を受けに行ったら2週間分の薬が残っているからと診察を拒否されました。 病院には薬が備蓄されており、事故には対応できるというのが理由です。2週間分の薬の備蓄さえ認められれば感染のリスクを回避できるはずですが、新型インフルエンザが流行していても患者は病院に通院する義務があるそうです。 厚労省がマスコミを通して2週間の備蓄を呼びかけているのにも拘わらず、現場の医療機関では杓子定規な対応しかなされていません。さらに地震対策として備蓄が呼びかけられていますが、最優先されるべき薬が対応がなされていません。 神戸震災の時には大阪から医療班が現場に入れたので比較的医療難民が生じなかったようですが、大阪まで数時間も歩いて薬を取りに行った人も少なくないようです。特に精神科の患者が医療難民になり発病した例も少なくないようです。 ニューオリンズの洪水では薬の備蓄がなくなり死亡した例が少なくないようです。地震や洪水ではインフラが破壊されます。普段車で通っていた病院に通えなくなる場合もあります。医療班が来ても特殊な薬は持ち合わせていないでしょう。 症状に応じて処方された薬がなくなれば患者は途方に暮れるしかありません。病院に薬が備蓄されていても新型インフルエンザが流行したり、インフラが破壊されれば患者の手に届きません。救急医療ではとても対応しきれません。 現在の医療制度では新型インフルエンザが流行しても患者は薬を取りに病院まで出かけていかなければなりませんから、病院が感染源となり二次感染者を増やしてしまいます。通院患者が無用なリスクを負わされるのは理解できません。 精神科の患者は薬を求めて病院に出かけ感染のリスクを負うか、自宅に引きこもり再発のリスクを負うしか方法がありません。2週間おきに通院しているのにも拘わらず投薬拒否がなされるような医療制度には根本的な瑕疵があります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007/01/24 08:48:27 PM
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