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カテゴリ:政治
北朝鮮が拉致問題に関する再調査委員会の設置を先送りにしましたが、金正日の常套手段ですから静観すべきでしょう。むしろ福田首相の腰の据わらない対応の方が心配でした。対北朝鮮外交には仕切り直しが必要なのでしょう。
アメリカの対北朝鮮外交を制裁から対話に変えたライス国務長官主導の対話路線は破綻しましたが、金正日が核を手放すことなどあり得ませんから当然の帰結です。むしろ肉を斬らせて骨を断つのが狙いだったのかも知れません。 金正日は瀬戸際外交が成功したと信じ、祝宴を挙げるつもりでしたが、逆にブッシュ大統領に奈落の底に突き落とされました。将軍様の権威の失墜は想像以上でしょう。特権階級のプレゼントをもらい損ねた恨みは大きいからです。 テロ支援国指定の解除が先延ばしにされた原因の一つには拉致問題があったと思われます。拉致を認めることはアメリカの建国の理念を否定することに繋がるからです。ヒル代表の見切り発車が世論の支持を得られなかったからです。 北京オリンピックが終わりましたから、中国も六カ国協議に真剣に取り組むでしょう。北の核施設再開への動きは金正日の最後のあがきですから、日本は動揺する必要はありません。北への国際的な圧力が効果を現してきたからです。 テロリストの恫喝に一度屈したならば要求は際限なくふくらみますから、行動対行動を厳格に守らなくてはなりません。福田首相は再調査委員会の立ち上げの口約束だけでも見返りを用意しましたから、むしろ破談はプラスです。 金正日体制が崩壊しない限り北が核を手放すことはあり得ませんから、圧力をかけ続けるしかありません。金正日には核よりも拉致の方が手放しやすいカードですから、カードを切らなくてはならない状況に追い込むことが必要です。 金正日の収入源を断ってしまえば日本からの援助が必要になりますから、拉致カードを切ってきます。拉致カードを温存していられるのは北にまだ余力があるからでしょう。日本からの資金移動の道を断てば北は折れてくるでしょう。 金正日を増長させたのは自民党の金丸幹事長を筆頭とした北朝鮮族議員であり、旧社会党です。彼らの屈辱外交を裏打ちしたのは利権でした。朝鮮総連が政界工作をしたからです。総連は金正日から直接指示を受けていたからです。 拉致問題が明らかになれば日本の闇の世界に日が当てられるから、与野党の政治家が拉致問題を棚上げにしようとしたのです。古い世代の政治家には拉致問題の解明は期待できませんから、新しい世代の政治家に期待しています。 公安当局は拉致を把握していながら拉致を放置しました。家族の訴えにも耳を貸しませんでした。その背後に政治家、朝鮮総連、闇の世界からの介入があったのは常識でしょう。特に野党第一党であった旧社会党の罪は許されません。 自民党の総裁選でも旧世代には拉致の解決は期待できませんし、政権が交代しても金丸と同じ旧田中派の小沢も同じ穴の狢です。拉致問題に責任のない世代の政治家が日本のリーダーにならない限り拉致は解決しないかも知れません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008/09/06 08:16:59 PM
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