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カテゴリ:政治
三笠フーズに捜査の手が入りましたが、汚染米をローンダリングして、食料米にした手法を解明すべきです。2000トン近い事故米を購入し、食料米として売却して得た利益は10倍を超すようですから、会社ぐるみの確信犯です。
公表された96件の調査以外に3件の調査が行われ、不信がもたれたのは公表されていませんから、官僚の隠蔽体質は相変わらずです。農水省が業者の事故米の処理方法に暗黙の了解を与えていたと思われても仕方がないでしょう。 工業用米の需要は事故米の7000トンから比べれば僅かであったようですから、事故米が食用として消費されたのは当然の帰結です。農水省が事故米の処理業者を現場に紹介していますから、官民なれ合いの不祥事ともいえます。 農水省にすれば米のミニマムアクセスを満たしさえすれば国際的に非常識な米価格を維持できるから良かったのでしょうが、ゴミ、汚染米の処理は農水省の責任です。ゴミが食品に化けましたから、ゴミの不法投棄よりも悪質です。 中国の牛乳のメラミン汚染はタンパク質量を偽装するための意図的な混入でしたが、三笠フーヅも汚染米と知りつつ流通させたのですから同罪です。食の安全が想定外、常識外の手段で冒されている現状は異常としかいえません。 賞味期限等の偽装は業者が安全性に自信を持っていた点では今回のケースとは質的に異なります。むしろ中国の食品偽装のように毒だと知りつつ販売した点が従来の食品偽装とは質的に異なりますから、厳罰に処するべきです。 今回の汚染米の流通先は400件にも達するそうですから、食品の安全網は一カ所が破られただけでも被害が広範囲に及ぶのが明らかになりました。特に汚染源が食品の安全を担う農水省でしたから二重のショックを国民に与えました。 石波農水省は防衛省の設立にも貢献した辣腕を農水省改革にふるうのを期待しています。官庁の不祥事が次から次へと起きていますから、公務員改革は避けては通れない道です。官僚機構を抜本的に再構築しなければなりません。 麻生総理の「官僚は使いこなす、省益よりも国益を尊重さす」は現在の官僚制度を維持したままでは不可能でしょう。小沢代表のような無責任な公約はできないでしょうが、国家百年の計のためには公務員改革の強行が必要です。 66歳の小泉首相が政界から引退し、67歳の麻生首相が誕生したわけですが、国民の期待度の差を実感させられました。小泉改革の負の面が強調されていますが、構造改革、金融機関への資本注入が日本を再生させたのも事実です。 世論調査では麻生、小沢対決は麻生首相の圧勝でしたが、自民、民社対決は引き分けでした。麻生首相からは小泉首相のようなカリスマが感じられません。国民に強くアピールできる政策、未来へのビジョンが欠けているからです。 古い自民党内の権力争いが党派を超えたに過ぎないと感じられるから、国民には選択肢が見えないのです。小沢どぶ板選挙に対抗するためには劇場型選挙に持ち込むことが必要ですから、選択肢が明確になる政策、公約が必要です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008/09/26 08:29:17 PM
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