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カテゴリ:人工肛門手術体験
直腸がん摘出手術から19日ロビーで朝を迎えた。
病室に戻る。 昨晩うなっていた同室の2人は休まれたようだ 安心してベットにもぐりこみしばらく寝ていたら 人の気配がした。 そして自分の口が大きく開いているような気がした。 目を開くと入院時からいつも世話になっている方が 差し入れの本と何かを持って笑いながら立っていた。 大口開けてよだれをたらして寝ていたので慌てて口を閉め よだれを拭きながら苦笑いを返した。 「にこごり」とか言う物を持ってきてくれた。 どんな物だったかは今は覚えていないが確かおかずに したらとか言っていた気がする。 9時半回診が始まる。 問題のおしりの縫合部も落ち着いてきたようである。 こちらも今度は特に裂けないように気をつけている。 土曜日なので(14.4.6)医師に外泊許可を求めてみた。 日曜日は特に何も無いので。 無理をしなければ大丈夫との一発回答。ヤッター。 今からいいよと言われた。早速準備に取り掛かった。 片付けと病院のお仲間さんに挨拶しタクシーに飛び乗る。 と言ってもおしりが裂けないようにソロリと乗った。 替えのストマーと洗濯物を大事に持って。 それにしても、外の空気はいいものだ。 家に着くと太い尻尾を振りながら愛犬のお出迎え。 着替えのふくろを口に咥えさせると先に廊下を歩く。 我が家っていいなーと実感する一瞬である。 日ごろは何にも感じないのに。 歳老いた両親が心配そうにあれこれ聞いてくる。 幾つになっても親は子供のことを心配している。 心配ばかりかけた人生を反省する。 16時病院に来られたお見舞いの方が、ベットに置いた 行き先表示板を見て、家までわざわざ来てくださった。 ありがとうございます。 ビール乾杯付きの夕食後シャワーをゆっくり浴びる。 このことを予想していたわけではないが、浴室と洗面所に ガス暖房機兼乾燥機を設置しておいたのが有効だった。 4月はまだ裸でいると寒いのであるが、ここは別世界。 病人と老人と赤ちゃんにはお勧めである。 楽楽は高血圧でもある。 お風呂の出入りが一番怖いのである。 ストマーの取替も順調にいった。 久々に自分のふとんにもぐりこみTVに火を入れたが そのまま夢の世界に引きずりこまれた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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