かつて・・・
空気と水と安全はただの国だった、ほんの10年前。
19歳の時初めて水を買った。ペットボトル1986年。
私はシンガポールから高速艇で30分程度に位置する
インドネシア領のビンタン島にいた。
ジャカルタ行きの船は沈没して今は運行されていない
というので、唯一のスマトラ島行き、中腹の退屈な町
ペカンバル行きのポンポン船に乗ることになった。
工程は2泊3日、2日目にはスマトラ島の河に入っていく
のでいろんな村で食料が手に入るが、それまでは食料
がいるぞ、といわれ雑貨屋でパンや缶詰を買う。
そのとき店の主が言った。
「おまいさん、水はいりまんがな」(大阪弁ではないインド
ネシア語を勝手に解釈)とペットボトル入り水を売りつけ
られた。水を金出して買うことが不満であった。
そっごく損した気分で船に乗った。
あれから20年弱。いまや水は買うのがあたりまえの国に
なり浄水器を使う国になった。水道水が飲める国はUSA
の一部やニュージーランド等いくつかあるが、いや、
そんなことはどうでもいい。
http://atom11.phys.ocha.ac.jp/wwatch/intro.html