人工衛星を見上げる。宇宙からの交信と、交信が終了した時にプチッと切れる電子音が、耳の中にイヤホンをつけているように直接入ってくる。
おおよそ、1メートル程度の擁壁から落ち、熱を出した。寝込んでいる横に薄汚れたデンデン太鼓が置いてある。
新築建築中の家の間で、見上げている。
タクシーが通り過ぎ、足の甲をタイヤが踏んでいったと言って子供が泣いていた。
すぐ横の山の、樫の木の麓にあった棒に手紙が入っていた。さよならの言葉が書き記されていた。ペットの墓だった。
その日、妹が生まれた。妊娠中の母の思い出や姿は全く覚えがないが、病院の前で、車に乗って待っていた。何を待っていたのか分らない。父が隣に居たかも分らない。
足が痛くなり、不機嫌になり、ダダをこね、子供用カートに乗せてもらった。「3歳にもなって。これは赤ちゃんをのせるものよ」と母に文句を言われた。万博で。しかし、これはそのような写真があるので、勝手に記憶を作り上げているのかも知れない。
其の辺りが3歳の頃の記憶だ。
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