時間があったので、ドアツドアで20分の距離にある映画館(シネマコンプレックス)へ急遽行くことにした。行く時は大抵急遽であるが、できるだけ深夜料金の効く21時台からのものを見るよう心掛けている。今夜も心掛けることにして、綺麗な満月の元、満月で照らされる秋の雲を感じながら、時速80キロ出せるところは遠慮なく出し、駐車場はアメリカ人よろしくエレベーター(以下EVと略す)にできるだけ近い所に駐車したのだが、EVを一人で待つのは、結構、何故か恥ずかしかったりする。待つ人の合計は奇数。
EV前の踊り場にはだんだん人が集まってきて、明らかに、既に映画館しか空いていないので全員が映画を見る目的で待っていて、何となくワクワク感が伝わってくる。
勿論、中心は学生か20代前半のカップルなのであるが、子供が寝静まっておばあちゃんにちょっと見ててもらってやってきましたという風情のヤング夫婦や、子育て終了仕事も定年で終了といったオールド夫婦も交じっており、更に時折、ヤング女ベックもいる。
EVを降りてから更に気がついたが、生きていてもハナクソ程度にもならない私のような一人ベックが数人。それで全部である。
ポップコーンも割とバリバリ音がシテ五月蝿いのは重々承知の上であったが、夕飯は特製普通のペペロンチーノ、目に唐辛子入り入り(はいりいり)だけだったので、小腹もすいていたという理由をつけて購入。飲み物は、映画館初めての試みカルピス。
映画を見始めてから、ストローで飲んだら、カルピスであった。「これカルピスやんけ。アイスコーヒー頼んだと思っていた」と少しアルツハイマー入っていたことはトップシークレットである。カルピスとは梵語でのありがたい言葉が語源となっており、一歩間違えればカウピス(牛の小便)になる危険性を孕んだ飲み物である。
ニューヨークのある日の映画館でのポップコーンは巨大であり、90分の映画上映中の98%の時間、口を動かしていた。しかし今日は20分程度でなくなったような気がする。
映画は無事終了した。
昼間であれば、エンディング、全ての画面が終わるまで座っている人も多数だが、23時50分では、出演者や監督のテロップが流れ出すと同時に席を立つ人が多く、私も、何となくつられて席を立った。私は、割と、目の前から画面のワクが消えて首が痛くなる程の前の席から見るのも結構好きで、私につられて席を立ったカップルはおおよそ20万人ぐらいかと思う。
また地下駐車場から出てくる車は一時的にラッシュとなり、夜中の料金所チョトした渋滞という時間を過ごす。
なつかしいねコリオリの力