あなたは待っていてくれなかった。
しかし、私は憶えている。
浮き沈みする音を拾い上げて、空中に乗せていく作業を。
二回ほど、誰かが、微かに頷いてくれた。
形容矛盾をおこす頃。
昼頃になってレンタルバイクに乗って、島を走る。
わたしのものを受け取って。ハッピーになれるわ。
でも分かっている。皆が快楽を祈っていることを。
わたしにものを頂戴な。ハッピーになれるかも。
明日の同じ時間、風景も、私の感情も変わっていない。
でも、私には時間がないわ。時間の概念が。
マジックは終わり。行ってしまいなさいよ。
まだ始まったばかり。優しさが伸びている。
何のためにパラダイスに来て、何のためにここに倒れて、
何人かの人々が、トリックにはまり、何人もの人々が、
まだ始まったばかりだと思う。
彼は縛られ、倒れて、まだ始まったばかり。
彼女は微笑みかけ、倒れて、まだ始まったばかり。
何故、何故、と問う、そういう時期かも知れない。
子供のことを尋ねても、親はトーストを食っているだけ。
昨日と変わらない朝に、誰かが誰かと世界規模で知り合い、
昨日とは違った世界を生み出していくかも知れない。
バイクは30バーツで3.7リットル入った。
何曜だか何日だか分からない状態を活動中。
朝の空気は朝から。肌はカラカラ。
蝉が飛ぶようにブンブンと、島を回り、ジャングル的未来田舎。
既知の行為。
本は面倒。
笑っている。
環境が変わり、人が変わり、時代が変わった、ふりふりふり。
見ることから始まった青い海、そんな午前。
感傷は味方ではない。
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