世の中で起こっていることとか自分が考えたり趣味にしたり肌で感じたりしていることと、仕事の内容や話題と全然関係ないのも、なかなか面白い。
取りやすい所から優先的に確実に取るということで、勤め人にも税金が上がった。せめて背広ぐらい経費にして欲しいものだ。北欧ではかなり税金が高いが医療費や教育費がただやソレに近いということで、税金に対する不満が税金の少ない日本より少ない。
昔の税金はどうだったのだろう。
二宮尊徳という人がいましたな。学校で薪をかつぎながら本を読んでいる不逞者である。本当なら両手も薪で本なんか読めないぞ、なんかひねくれた私は小学校の花壇の脇に会った銅像を見て思い、鼻に紙を丸めたものを詰めたりしたものであった。
昔は、太閤検地により、農地は完全に把握され、厳しい年貢を取り立て続けられたかのようであるが、その後、新たに私的に墾田した田については、おとがめなかったようであった。これが、実質的な脱税の源であり、農民の食いっぷちになっていたふしがある。まあ薄々領主も分かっていたのであろうが、一揆も怖いことだし、ちゃんと食べて決められた年貢を納めて欲しいからお目こぼしをしていたのであろう。こういった隠し田は、農民にとってかなりの収入源になっていたようである。
二宮尊徳も、この脱税で大もうけし、これが身を立てる財産になっていったのであった。
ヒットラーの「我が闘争」は無茶苦茶売れたらしく、当時の平均年収の2500倍程度売れたらしい。今に直せば平均年収を分かりやすく500万円とすれば125億円、1冊1,000円とすれば1250万部・・・税金が6億円だったそうだが、税務署に何度もかけあっているうちに総統になり、チャラにしたという実績を持っているらしい。
これでよかったのかしらん、パリよ。