電車は、横揺れをしているのを感じながら・・・以前こんなことがあったなあと思い出していた。
ある日、突然会社に電話があって、それは同じ大學の見知らぬ後輩からだった。アクサという保険会社からであった。確かフランスのでっかい会社やったなあと思いながら、一度会いましょうってことで、まあ会うぐらいいいよっていい、夜に、行った。
保険の勧誘ではなく、社員の勧誘だった。話の内容はまああれとして、私からも質問してみた。
「突然、同じ大學卒業としても見知らぬ人に電話してだいたい何人ぐらいひょこひょこ来るの?」
「それが時代もあって、10人中3人ぐらいも来るんですよ」
これには驚いた。まあ電話のあやふやな内容からして引きぬきであることはピンと来るはずなのに、とりあえずそんなに来るか。
「毎月、2万円の個人契約5人でいくと、3年目で1000万を超えてくる計算になってますが、これが基本ペースですか?いけますか」
「いける方法があります。そういう戦略を会社が持っています。でも皆がいけるかどうかは、分かりません。ノルマはありませんので自分で目標をたててやって下さい。」
なかなか正直だなあ、と思った。
「今までの保険のおばちゃんから保険変更してもらう作業は、理屈でいえば紹介が続けば簡単かと思うのですが、ガリバーである日本生命だけは抜くのは難しいのではないですか。まあ、もういわゆるGNP(義理、人情、プレゼント)は終わりですけどねえ。」
「世界規模でいえば、アクサの方が日本生命よりでかいのですが、日本では確かに難しいと思います。全く新しいシステムなら別ですが、同じ土壌なら2位3位が1位を抜くことは無理です」
なかなか正直だなあ、と思った。
お互い頑張って何とか勝ち組になりましょうや、シークレットボトム会談は終了したである。