まあ、はっきりいって、慶応大学、明治大学、大正大学、昭和大学、○○平成大学、と入学試験はどんどん簡単になってしまうというのは、既成の事実だが、これが事実だとすると、大化大学なんかはもう超一流である。
そんなことはどうでもいいが、大阪市には、23ほどの区があるが、その中に大正区というのがある。JRの駅がひとつだけ、地下鉄がひとつだけという川と川に挟まれた孤島的な区である。現在でも無料の大阪の渡し船8つのうち7つがこの大正区にある。
区民75000人のうち、20000人、つまり4人に1人が沖縄出身または、2世3世のリトルオキナワの街なのである。
ぶらぶら歩いていると、シーサーが飾られていたり、沖縄音楽の習い事の店や、沖縄料理店を見かけることが出来る。
沖縄商店街もある。
これも、大正時代、生活が出来なかった沖縄人が、大正区-那覇の航路があり、大正区の工場に大量に渡ってきたという歴史があり、また家族の絆の強い沖縄人が更に呼び寄せたという歴史がある。勿論、おもろいだけではなく、やはり悲しいことに、そこには差別があった。今でこそ、沖縄ブームではあるが、100年前の大阪展覧会では「沖縄人」「アイヌ人」「朝鮮人」「台湾人」と生身の人間が見世物にされた屈辱的な事柄もあったという。そう、生野区に比べれば少ないが、在日朝鮮人の方も多い。強制連行された人々だ。
そういいながら、野暮用の大正区を後にした。ところで大阪ドームは大正区だと思っている人も多いが、違うからね。