3回目の海外旅行にバリ島に立ち寄った。
よりによって、ジャワ島スラバヤからのバスが夜中の3時にデンパサールのバスステーションに到着するなんて。確かに朝に着くとは聞いていたのだが。そして、バスはどこに行くのだろうか、私だけを降ろして、更に東へと走り去ってしまった。
深夜、寝静まったバス停の屋台でコピを飲み、卵を食べた。まだ真っ暗な中、クタビーチ行きのベモに乗った。客が集まるまで出発しないと言うのだが、音楽がガンガンかけられており、バリの暗さをつんざく。おまけに、テープは壊れ何度も同じ箇所で巻き戻され元に戻り30秒しないうちに同じ音楽が流れ、音は割れ、頭がおかしくなりそうなクレイジーなバリの夜明けであった。
クタで安宿を探す前に、ビーチに行き、朝になるまで待っていた。徐々に、波の高い海が鮮明になり、ところどころ、現地の人々が歩き始めた。静かな朝だった。波の音だけがし、何も特に用事のない姉妹とバリの軟派師の男が私の横に座り、たわいのない話をした。頭の上にカゴを乗せた女の人がやって来た。そのカゴの中にはバナナの葉にくるんだ弁当があり1つ¥30のそいつを買った。ゆっくり食べる間、手で食べるというのに、スプーンを貸してくれ、スプーンを返してもらうまで、つまり私が食べ終えるまで、じっと横に座って待っていた。
4,5時間座っていただろうか。10時近くになり、私は適当な宿屋にチェックインした。
その後、安宿にチェックインしたが、どこの安宿でさえも、朝食がつく。バリコピとバナナだ。適当にチェックインしたわりには、偶然にも私の安宿の隣は、マジックマシュルームを食べさせてくれるレストランであった。そういう星に生まれたのであろうか。そして、その後、この安宿から抜け出せなくなったのである。
今日のタイトルは
放浪さんのパクリがえし