自分の車を運転していたら、土砂降りになってきて、ある道を通ると、バス停があり、あとバスは1時間以上来ない。バス停に居たのは、自分の親友と、年老いたおばあさんと、美人の女性であった。自分の車は2シーターで1人しか乗せてあげることができない。いったい誰を乗せてあげたらいいのだろう・・・
さて、レインボーマンについて、全世界のアンダー35の人たちが懐かしがっていることを知り、更に私も詳しくちょとだけ原作者研究してみた次第である。川内先生は、激昂仮面、いや月光仮面、ダイヤモンドアイ、コンドールマンを書いた漫画家であるようだ。1920年函館生まれ、小学校卒業から炭鉱夫など職業を点々としたみたいだ。
一方、民族家運動家としても、戦後海外帰国者や遺骨引き上げ運動に貢献が認められ、佐藤栄作や大物右翼、民族主義活動家と親交があたようだ。
「グリコ森永事件」では自腹1億円と引き換えに犯罪行為停止を呼びかけた。ちゃんと犯人からは「昔好きだった」とコメントも得ているが、最終的には「あんなアホのゆうことはほっといて、早く金用意せいや」といわれてしまったぼであった。まるでレインボーマンを地で行く人だったのだ。
レインボーマンのハイライトを紹介だ。
・・・シネシネ団は、偽札を作りまくり、ハイパーインフレを誘導し、物価は上り、人々は飢えてしまった。しかし・・シネシネ団の偽札工場に囚われの身であった、老職人は、スキを見て脱走、己の命と引き換えに、偽札工場を爆破した。レインボーマンのナレーションがしぶい・・・
「どこのだれだか知らないけれど、名も白に、顔も知らぬ誰かが、俺に代わって爆破してくれた。この正義の人に感謝の祈りを捧げる・・・」
おまけに、シネシネ団は、これをレインボーマンしわざと勘違いする始末である。さすが愛の戦士である。
しかし、シネシネ団は笑うのである
「レインボーマンめ、お前1人がじたばたしても、たった一人で日本の飢餓を救えるものか」と。
現実に、店内では、食料品店を襲う暴徒。赤ん坊を背負ったうら若き母親のやつれた姿に、家族用にとっておいた米をそっと渡す米屋の主を発見した老婆が、「それをわしにくれーわしにくれー:と叫び、おっさんは「食い物くれれば何だってゆうこときくぜえ~。人殺しだってなんだってするぜえ」と絶叫するのである。
これが、特撮ヒーローの漫画なのか、なんとリアル、なんと深い!警察に連行された暴徒が叫ぶ「おまわりさんよ!ついでに女房子供も呼んでくれよ~!くせえ飯だって、一家心中することねえからな」と熱演するのである。
そうして、昨日も紹介したレインボーマンのとった正義の行動が、総理大臣の直訴であった。大臣たちと会議している所に窓から入ってくるレインボーマン。総理は、びびりながら答える。
「きみは・・・確か・・・絵印ボーマンだったね?」さすが大臣、泥棒のような方法で入ってきた覆面男に寛大である。
レインボーマンは叫ぶ
「大臣、今は日本が子供から老人まで飢えています。国が無償で食糧を配給するよう計らってください!」
大臣はいう
「そんな無茶な!ますます暴徒がはびこる」
しかし、すかさずレインボーマンは熱演するのである。
「皆は暴徒じゃありません。人間です。一家心中のような悲劇が起こらないよう、ひとりの国民としてお願いします!」
そう、レインボーマンは日本国民だったのだ。注目である。ヒーローは宇宙や異世界からきた超人が相場というのに、シブイ、深い!よく考えれば、名前からして、ヤマトタケル・・・しかし、これなら、レインボーマン、君が居なくても解決に向かっていったかもしれないぞ。
正しい人の答え・・・友人に運転を代わってもらい、年老いたおばあさんと一緒に車で行ってもらう。自分は美人女性と1時間バスを待つ。